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「マーケティングと原体験は相性がいい」(『マーケティング思考力トレーニング』著者 黒澤友貴さん)

毎月第2・第4木曜日に開催している、東京ブランディング大学校の定例会。

チカイケ秀夫さん『原体験ドリブン』出版に際し、いま話題の書籍の著者をゲストにお招きし、書籍誕生の裏にある「原体験」を、チカイケさんがライブヒアリングするという企画がスタートしました。

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第3回目のゲストは、今年2月に『マーケティング思考力トレーニング〜戦略の引き出しを増やすマーケティングトレース〜』を出版した、黒澤友貴さんです。

ソーシャルビジネス×ITを目指していた学生時代

現在、ブランドを軸に中小企業のデジタルシフト支援を行う、ブランディングテクノロジー株式会社執行役員を務める黒澤さん。

「マーケティングトレース」を開発するほどですから、学生時代からマーケティングに関心を持って就活をして、現在の会社に入社したのだろう…

と思いきや、「入社した理由は特になかったんです」という驚きの答えが。

学生時代の黒澤さんが描く将来の真ん中にあったものは「ソーシャルビジネス」だったのです。

高校まではサッカーひと筋。「社会を知らないことに危機感を持っていた」中で出会ったのが、障害者福祉領域でした。大学で受けた授業の講師が障害者福祉領域のNPOの創業者だったことがきっかけで関心を持ち、そのNPOでインターンも始めます。

実はそのまま就職する予定だったそう。

しかし、意外な理由で就職は取りやめになります。

「親にキレられたんですよね。『仕事とボランティアは違うだろ!』って(笑)。ゆくゆくは起業するためのスキルを身に付けられる会社に行こうと思い、就活を再開しました。」

そして新卒で就職したのがブランディングテクノロジー株式会社。ネット広告の営業を担当し、クライアントさんに戦略提案をするために経営を学びながら、着実に自らの目標へと歩みを進めていました。

マーケティングトレースが生まれた理由

ある時黒澤さんは、周囲のマーケターが、広告運用やSEO対策などの狭い領域の仕事にとどまってしまう悩みを抱えていることを知ります。

マーケティング本来の仕事は、市場創造や顧客の課題解決。しかし、そのような戦略レベルの思考トレーニングは、どこにも体系化されていないと感じていました。

もともと「理論→ケーススタディ」というMBA式の学習方法を実践していた黒澤さん。自身の学習方法を体系化し、生まれたのが「マーケティングトレース」でした。

デザイナーがUIトレースをするように、マーケターがマーケティングトレースをする。マーケティング本来の役割を学ぶ「マーケターの筋トレ」です。

「マーケターの筋トレ」と名付けた理由。それはサッカーに没頭していた黒澤さんだからこそのアイデアでした。

「リフティングが得意で、神奈川県で一番になったこともあります。コツコツ継続することが自分の強みでした。

ビジネスの領域では、聞いたり読んだりして満足してしまって終わっているケースが多いと感じています。研修だけでなく『筋トレ』を継続的に行うことが、パフォーマンスアップにつながります」

原体験とマーケティングは相性が良い

今回は「マーケティング」に軸足を置く黒澤さんと、原体験を起点にした「ブランディング」に軸足を置くチカイケさんとの対談でした。

よく話題に上がるのは「マーケティングとブランディングの違いは何か?」というもの。

過去にはTwitterで議論が巻き起こり、お二人も参戦していました。

そんな黒澤さんは「原体験とマーケティングは相性がいい」と語ります。

「企業が成功する理由は、マーケティングミックスやポジショニングには表れないんです。

短期的な成果は出るけども、最後は『なぜこの事業をやるのか?』が組織文化としてどれだけ浸透しているか。200点を出すには、原体験とマーケティングがつながっていることが重要だと思います。

最後はきっちりと、お互いの根底にある思想に共感し、今後コラボが増えそうな予感です…!


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黒澤さんが主宰のオンラインサロン『マーケティングトレース-マーケターの筋トレ-』はこちら!

CMO(マーケティング責任者)を目指したい方向けのプログラムを提供されています。

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東京ブランディング大学校は、「ブランディング」を軸に、全員が先生で、全員が生徒、メンバーがやりたい事の実現をサポートする『プロジェクト』が多数走っています。

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