【台風19号の教訓】江戸川区在住の防災士が語る
これからの防災と防災士の役割(防災士ヴォイス 山本賢一郎さんより)
目次
江戸川区の地形と水害リスク
防災士としての活動と最近の変化
防災教育の重要性と工夫
防災士の広がりと今後の展望
災害時の対応と防災士の役割
江戸川区における災害時要配慮者の避難
防災士になるには?
防災士の活躍の場と期待
はじめに
こんにちは!Phase Freeこちら防災情報部ナビゲーターの乾 栄一郎です。
今回は、東京都江戸川区在住の防災士、山本賢一郎さんに、
防災についてのお話を伺いました。
山本さんは、株式会社アンド防災の代表取締役であり、
日本防災士会の理事も務めています。
長年の経験と知識から、防災の現状と課題、
そして防災士の役割について、詳しく解説していただきました。
1. 江戸川区の地形と水害リスク
山本さんは、江戸川区の東西線沿線に住んでいます。
海側の埋立地に住んでおり、
地形的には荒川と江戸川に挟まれたゼロメートル地帯です。
そのため、5年前の台風19号の際には、
東京都全域で避難指示が出され、
水没の危機に直面しました。東日本大震災の際も、
液状化現象や道路の損壊などが起こった地域です。
2. 防災士としての活動と最近の変化
山本さんは、防災コンサルタントとして、
株式会社アンド防災を経営しています。
また、日本防災士会の理事も務めています。
専門は事前防災で、防災意識の向上や防災教育の推進、
住民が自ら作る地区防災計画の作成支援などを行っています。
クライアントは主に行政ですが、
企業や団体への支援も行っています。
近年、防災を取り巻く状況は大きく変化しています。
特に、1月1日に発生した能登半島地震は、
多くの人々に衝撃を与えました。
テレビで報道された被災地の映像を見て、
改めて防災について考えさせられた人も多いのではないでしょうか。
山本さんのところにも、行政や学校などから、
防災教育に関する相談が増えています。
3. 防災教育の重要性と工夫
山本さんは、防災教育は、子供たちだけでなく、
大人や高齢者にも必要だと考えています。
そのため、防災を怖がらせることなく、
わかりやすく伝える工夫をしています。
例えば、防災キャラクターを作って、
そのキャラクターに解説させることで、
子供たちも楽しく防災について学ぶことができます。
防災教育は、小学校4年生から始まりますが、
山本さんは、1年生から6年生、さらには中学生も対象に、
みんなで楽しく学べるような教材を作成しています。
子供たちがターゲットですが、大人たちも一緒に見て、
防災の基礎知識を学んでもらうことを目指しています。
4. 防災士の広がりと今後の展望
防災士という資格ができてから、
その数は年々増加しています。
現在では、29万人を超える人が防災士の資格を取得しています。
山本さんが20年前に防災士会の立ち上げに関わった時には、
20年で10万人という目標が掲げられていました。
しかし、災害の頻発や防災意識の高まりによって、
防災士の数は予想をはるかに超えて増加しています。
山本さんは、防災士会の会員を増やし、
ボランティア活動への参加を促すことで、
防災士の活躍の場を広げていきたいと考えています。
具体的には、全国の支部の防災士が被災地で活動できるよう、
本部がバックアップする体制を整えています。
また、防災士の得意分野を生かした活動ができるよう、
支援体制の構築も進めています。
5. 災害時の対応と防災士の役割
まず事前防災、次に災害直前の防災、
そして発災となります。
その後、復旧、ライフラインの復旧、
サバイバル生活、復興計画と続きます。
山本さんは、それぞれの場面で、
自分がどのような活動ができるのかを
考えることが重要だと述べています。
山本さんの場合は、事前防災が専門なので、
意識啓発や知識の向上に力を入れています。
しかし、災害時には、避難所運営や物資支援など、
様々な場面で防災士の活躍が期待されます。
6. 江戸川区における災害時要配慮者の避難
江戸川区は、ゼロメートル地帯が多く、
水害リスクが高い地域です。
また、高齢者や障害者など、災害時要配慮者も多く住んでいます。
山本さんは、災害時要配慮者のスムーズな避難を支援するため、
行政が主導して対策を進める必要があると考えています。
7. 防災士になるには?
防災士になるには、防災士養成研修を受講し、
修了試験に合格する必要があります。
研修費用は6万円程度ですが、
自治体によっては補助金制度があります。
山本さんは、防災士に興味がある人は、
まず自治体の補助金制度を調べてみることを勧めています。
8. 防災士の活躍の場と期待
防災士は、様々な場面で活躍することができます。
例えば、企業では、
防災士の知識を生かしてBCP(事業継続計画)を
作成することができます。
また、地域では、避難所運営や物資支援など、
災害時に役立つ活動ができます。
山本さんは、
防災士は「1人でも手数になれる人たち」になってほしい
と期待しています。
防災士の資格を取得することで、
災害時に自分や周りの人の命を守る力をつけることができます。
まとめ
今回は、江戸川区在住の防災士、
山本賢一郎さんに、防災についてのお話を伺いました。
山本さんの経験と知識から、
防災の現状と課題、
そして防災士の役割について、
深く学ぶことができました。
災害はいつ起こるかわかりません。
日頃から防災について考え、
備えておくことが大切です。
防災士の資格を取得することも、
防災力を高める有効な手段の一つです。
今回の内容は、
Phase Freeこちら防災情報部のYouTube動画でも詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
ハッシュタグ
次回予告
次回は、防災グッズについて詳しく解説します。お楽しみに!
こんにちは!Phase Freeこちら防災情報部ナビゲーターの乾 栄一郎でした
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?