戦う覚悟が揺らいでしまった日
私(HiME)には、今後も人生をともに過ごしていきたいと想えるパートナー(HaRU)がいる。
けれど、そんなことを表立って言えるほど、私はまだ完成していないんだと思う。
今の私はまだ未完成だ。なにもかも。
世間一般からみた「自立」からも、まだ程遠いところにいると思う。
なぜそう感じたかといえば、「近い将来、私は彼女とパートナーシップを結ぼうと思っている。」そう親に伝えたことがきっかけだ。
返ってきた言葉は、(やっぱりなのかそうでなかったのかは処理しきれていないが)否定的なものだった。
いつか、また新しい出逢いがあるかもと思っていたから耐えてきた心が、私の発した言葉に追いつかない。そんな内容だった。
私にとって、親は唯一無二で、大切で、感謝で溢れていて、与えられるものはすべて与えたいような、だからこそ自分を理解して欲しいと願ってしまう、そんな相手だ。
親と関われる時間は、きっと思っているよりもずっと短い。
タイムリミットがあるんだ。
だからこそ私は焦っている。早く完成品に近づかなければと。
理解して欲しい、応援して欲しい、そりゃそう願ってしまう日もある。
けれどきっとそれは私のエゴで、伝えたあとの行動はその人の自由だから。
ただ、安心させたいんだ。私はもう、大丈夫だよって。
ここまでたくさんの苦労をしてきた自分だけど、やっと居場所を見つけたよって。私は幸せなんだって。それだけ理解して欲しいんだ。
けれどそのためには、乗り越えなければいけない壁がたくさんある。そしてそのために戦わなければいけないものもきっとたくさんある。
何と戦うのか、それは社会なのか、自分なのか、親なのか、はたまた別のものなのか。ぼんやりとしているけれど、たくさんあると思う。
その覚悟を決めていたはずだけど、今宵はひとりでいると心が押し潰されてしまいそうな、そんな夜だった。
安心させるためには、あのときあんなに覚悟を決めたはずなのに、自分らしく生きることも諦めなきゃいけないのかななんて考えも、出てきてしまうほどだった。
それでも私はやっぱり、自分なりにぼんやりとしたその何かと、戦っていきたいんだ。
ときには覚悟が揺らいでしまうけれど、それでも、戦っていきたいんだ。
HiME
ばいばい、ブラックバード。どうしても、私は逃げずに進んでゆく。(シンガーソングライターの友人の詩より)
自分の心を守ろうとする私の心の中にある強くて弱い防波堤に、お別れをして、、