【トーキョーバイクのある街】 vol.3 ARiSE COFFEE ROASTERS/清澄白河
TOKYOBIKE TOKYOの佐伯です。
今回は清澄白河より、ARiSE COFFEE ROASTERSのご紹介です。
ARiSE COFFEE ROASTERSは、TOKYOBIKE TOKYO館内にあるコーヒースタンドARiSE COFFEE PATTANAの本店で、わたしたちのお店から徒歩6分の平野というエリアにある自家焙煎コーヒーショップです。
店内はコーヒーの香りで満たされる心地のいい空間。
大きな焙煎機やたくさん並ぶスケートボードもかっこいい..!
様々な国のコーヒーを楽しめますが、中でもアジアの豆を多く揃えているのが特徴。飲むたびに新しい発見に驚かされます。
焙煎豆の販売や、ドリップコーヒーの提供ほか、福住エリアにある手作りパンのお店、コトリパンのパンも毎日入荷していますよ。
今回は、ARiSE COFFEE ROASTERSの林さんに清澄白河の街について、いくつかお伺いしました。
ARiSE COFFEE ROASTERSがこの街を選んだ理由
ーーお店をはじめる際に清澄白河の街を選んだ理由や、この街の魅力をお伺いできますか?
林「気取らない程よい下町ぶりと都心部へのアクセスの良さが両立している事など色々な面のちょうど良さが魅力だと思います。
コーヒー焙煎の仕事に就いた20数年前に実家のある千葉から深川に移り住んだ事が最初のきっかけです。
その後、清澄白河で最初にオープンしたロースタリーThe Cream of the Crop Coffee(※通称犬コーヒー)の立ち上げや、店舗勤務を経てこれまでの焙煎工場でひたすら豆を煎る仕事以上に直接お客さんと接する事が楽しくなり、他のエリアを候補に考える事もなく独立してこの地に開業しました。」
お気に入りのスポット
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清澄白河は美術館がありアートの街とも言われていますが、実はお寺が多くある古くからの寺町でもあります。新しい文化と昔ながらの文化が入り交じり、知れば知るほど面白い街だな〜と思うのですが、林さんにとってお気に入りのお店はありますか?
林「もちろんです。まずひとつ目はコトリパン。
オーナーの大川さんは文化服装学院の先輩でもあります。
小さな店内に次から次へと焼かれては登場するアイデア満載のごはんっぽいパンやおやつっぽいパンが所狭しとひしめきあっている幸せ空間で、ラインナップを見るだけでも楽しくなりますよ。
"おれ日頃パンは食わねぇんだけど、コトリパンはなんか好きなんだよ"というアライズのお客さんもおられます(笑)
パンが特別好きでない方にも試して欲しいです。」
林「ふたつ目はコシラエル。
オリジナルの傘を販売しているお店ですが、色とりどり、独自の色彩感覚に加え絶妙に切り取られた日常に存在する物のコラージュ等、趣向を凝らした日傘、雨傘、レインウェアの数々がいつ訪れても魅力的。
オーナーのヒガシチカさんによるクリエイションは人の気持ちにも温かな彩りをもたらします。
"雨の日でも楽しくなるように"という想いと説得力がお店に満ち満ちています。
自分も無地、総柄問わずコシラエルのレインウェアを愛用しています。
失くしても嫌だしビニール傘でいいや、という人にもぜひ足を運んでもらいたいお店です。
気が滅入りがちな雨の日でも自分の気分を盛り上げてくれる雨の日が待ち遠しくなるようなお気に入りアイテムが見つかるかもしれません。」
林「最後は山食堂。
昨今の清澄白河の急激な発展の結果として街が迷い、浮かれ、予想もしなかったような変化を遂げようとも、山食堂は確立された独自のスタイルと珠玉の手料理を以って、何者にも媚びずブレず気高く在り続けています。
訪れる度に何かしら大切な事を思い出させてくれる独特の空気感は、自分の思う"清澄白河第一世代"孤高の象徴であり、自分の憧れです。
生産者をはじめ本質を見抜く素材選び、質実剛健な調理技術に裏打ちされながら"完全に家庭料理"と銘打つ美意識。
提供される料理と向き合いながら、きれいに呑める方にお薦めです。」
ARiSE COFFEE ROASTERSに来店される常連さんは、林さんとの気さくな会話を楽しみ、コーヒーを飲み終えるとさっと気持ちよく帰られる印象があり、それをいつも心地いい関係性だなぁ、と密かに思っています。
きっと常連さんにとってARiSE COFFEEで過ごす時間は生活の一部になっているのですね。
今回、林さんに紹介していただいたお店もこだわりを持つ素敵なお店ばかりです。
清澄白河に立ち寄った際には是非足を運んでみてください。
(取材・文章・写真)TOKYOBIKE TOKYO 佐伯