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2025年1月|「東京ビエンナーレ2023」の記録集刊行、「散歩大学」スタートほか




事務局だより


プロデューサーの中西です。いよいよ東京ビエンナーレ2025の年となりました。事務局から見ると、ようやくTB2023のカタログができたところで、休みなく始まった感覚ですが、このぐらいのスピードでないと前回のことを忘れてしまうので進化し続けるためにはこのぐらいのサイクルがいいですね。

今回から始まったこの「東京ビエンナーレ Notes on Note」は内田伸一さんに編集長をお願いして、我々をよく知る内田さんがこの芸術祭と市民との間に立って、話題を広げてもらおうという試みです。東京ビエンナーレのライブな情報をお届けしますので、ぜひ、定期購読してください。

さて、事務局の方で大きく変わったのは引っ越しでした。公設民営のアートセンターとしてセンセーショナルなデビューと活動を展開した3331 Arts Chiyodaの幕が閉じ、いま別の場所で新たなアートセンターの準備をしながら、その一角に東京ビエンナーレ事務局を構えました。まだ外からでは様子が窺い知れない環境ですが、きっと2025開催の時に、その規模や空間性に驚かされるでしょう。

ここを拠点として、東京ビエンナーレは新しいステージに入ります。その様子も、この『Notes on Note』を通じてお伝えしていきたいと思います。

東京ビエンナーレ プロデューサー
中西 忍



「東京ビエンナーレ2025 プレアクション」を開催しました


「東京ビエンナーレ2025」に向けた新体制での今年の年賀状

「新たなテーマと総合ディレクターのご紹介」でお知らせした通り、東京ビエンナーレ2025に向けた新体制がスタートしています。この秋の本開催に先行し、昨秋「東京ビエンナーレ2025プレアクション」を開催しました。

2025年のテーマ「いっしょに散歩しませんか?」のもと、朝食、旅、異文化・異種間の交差と共存、街の「感情」など多様な切り口で開催されたプログラムの詳細は、後日ここでレポートできればと思います。改めて、実現を支えてくださった関係者・ご協力者・参加者の皆さまに御礼申し上げます。

東京ビエンナーレ2025プレアクション(開催済)



「東京ドームシティ アートプロジェクト」ワークショップを開催しました

アートの可能性の探究をテーマに、2022年から5年間を活動期間とし、東京ドーム、東京藝術大学、東京藝術大学芸術創造機構が連携する「東京ドームシティ アートプロジェクト」。東京ビエンナーレはこれまで、同プロジェクトから生まれた作品を芸術祭で発表し、ワークショップも実施してきました。

そのひとつ、アーティストの栗原良彰と東京藝術大学の学生が講師となる、人気のワークショップ「子どもも大人も芸術家といっしょにアート体験 with 東京藝術大学」が今年も1月3日、4日に東京ドームシティ内で開かれました。初のお正月期間の開催にあわせ「オリジナル福笑い」づくりなどで、各参加者に新春のアート体験を楽しんでいただきました。



「東京ビエンナーレ2023」記録集刊行


2023年に開催された「東京ビエンナーレ2023」の記録集を刊行しました。「リンケージ つながりをつくる」をテーマに、総勢665人のアーティストや関係者、67の団体から立ち上がった76プロジェクトを総覧できる一冊です。大変お待たせしてしまい恐縮ですが、ぜひ皆さまにご覧いただければ幸いです。

また、去る1月24日には刊行記念の集いを神田・優美堂で開催。記録集制作を担当した内田伸一(編集者)と尾崎友則(アートディレクター)を迎え、2025年総合ディレクターのひとり、並河進の司会進行で2023年の芸術祭を振り返りました。来場した多くの関係者にも次々とマイクが回り、温かな再会とともに、次回へ向けた意見交換もなされました。

記録集の詳細・ご購入はこちらから
記録集『東京ビエンナーレ2023 リンケージつながりをつくる』



新プロジェクト「散歩大学」がスタートします!


東京ビエンナーレ2025での新プロジェクト「散歩大学」がスタートします。東京という土地を歩き、街や路地、地形、建物、水辺などを訪れ、過去から現在まで重なり合う時間や記憶の層を辿りながら、「散歩」という日常的な行為をアカデミックに読み解いていくプロジェクトです。フィールドワークで街を歩きながら、特別講義をシリーズで実施していきます。

第一回特別講義では、芸術祭のテーマ「いっしょに散歩しませんか?」を、ビエンナーレの総合ディレクターとともに深掘りしていきます。この投稿の公開当日(2025年1月30日)の開催となりますが、後日、その様子をレポートしたいと思います。

詳細はこちら
東京ビエンナーレ2025始動!
散歩大学の特別講義「いっしょに散歩しませんか?」


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