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COLUMN コラム

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そのエリアのことを熟知している、東京ビエンナーレを開催する各エリアのご意見番エリアディレクターによるコラムです。
運営しているクリエイター

#TOKYOBIENNALE

COLUMN:地元への愛着を生むまちづくり/橋本樹宜

東京ビエンナーレはまちづくり。 地元に対する愛着が芽生え、 次回は皆さんが参加したくなる芸術祭に。 私は千代田区で協永ソフトエンジニアリングという不動産業を営む橋本樹宜と申します。東京ビエンナーレでは、リエゾンディレクターという立場で事務局やアーティストの皆さんとまちの人たちを繋ぐ役割をしています。 何故、私が東京ビエンナーレにかかわるようになったのかという話をする前に、少し自己紹介をさせてください。私が生まれたのは、千代田区の平河町です。父は田舎から東京に出てきて、様々

COLUMN:都市と芸術祭/長谷川逸子(建築家)

第二次世界大戦の終戦から76年が経とうとしています。そして今20世紀を通じて激しい新陳代謝を繰り返し、東京にある種の閉鎖感が漂っています。カンフル剤のような大規模開発があちこちに打ち込まれる一方で、老朽化するインフラ、増え続ける空き家、そしてコロナ禍による空洞化など、東京のあちこちに生まれる。さまざまな隙間から新しく次に向かう姿が吹き出しているのかもしれませんがなかなか見えません。 私の仕事である建築は都市(あるいはまち)に建てられることから人々の様々な批評を生み出す社会的

COLUMN:伝統と発展の交差点にあるもの/道明葵一郎

池のほとりの池之端私は台東区上野で有職組紐 道明(ゆうそくくみひも どうみょう)という伝統工芸の組紐店を営んでおります道明葵一郎と申します。現在私で10代目となります。東京ビエンナーレにはエリアディレクターという立場で開催地域とアーティストを結び付ける役割として関わらせていただいております。私の店は上野で360年ほど組紐の製作と販売を続けておりますが、私たちがよりどころとする組紐についての技術や知識、そして商売を続ける上での価値判断や習慣といったものは、過去からの蓄積にその多