各地で活動が実を結んでいます。
地域社会を担うNPOとともに、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すためのさまざまな「アートポイント」をつくる事業、「東京アートポイント計画」。現在東京都内で活動する各プロジェクトや、過去に東京アートポイント計画として共催していた事業や団体、Tokyo Art Research Lab(TARL)で関わった方々に関するニュースやメディア掲載情報をご紹介します。
国立新書にACKTと東京アートポイント計画が取り上げられました。
国立市が年に1回一般流通の新書として発刊している書籍「国立新書」第4号に、国立で実施しているアートプロジェクト「ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)」の取り組みと、東京アートポイント計画の紹介としてプログラムオフィサーの佐藤李青のインタビューが掲載されました。テーマは「小さな創造ー芸小ホールと市民が育む文化芸術ー」。インタビューでは、アートポイントとしての国立の可能性について語っています。
映画「ラジオ下神白」の劇場公開がはじまっています。
東京アートポイント計画の事業手法を使い、東日本大震災の被災地域(岩手・宮城・福島県)を対象として実施した事業、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業/ASTT)。その一環として、2016年から2020年度にかけて実施したアートプロジェクト『ラジオ下神白 あのときあのまちの音楽からいまここへ』の様子を捉えたドキュメンタリー映画『ラジオ下神白 ーあのときあのまちの音楽からいまここへ』の劇場公開が始まりました。監督は、同プロジェクトに記録で参加していた小森はるかさんです。
公開にあたり、さまざまな媒体で取り上げられています。ここではオンラインで読むことのできる記事を中心にご紹介します。
■ 分断の団地つないだ歌と思い出 原発事故で避難、交流の記録が映画に(朝日新聞DIGITAL 2024年3月6日 11時00分)
■ 音楽による被災地支援が映画に 監督が徹した「息づかい」の記録(朝日新聞DIGITAL 2024年4月19日 12時00分)
■ 被災者癒やす音楽映画に 「ラジオ下神白」 番組風CD届ける(読売新聞オンライン 2024年04月10日 05時00分)
めとてラボの拠点「5005」が、デフスペースとして紹介されています。
視覚言語(日本の手話)で話すろう者・難聴者・CODA(ろう者の親をもつ聴者)が主体となり、異なる身体性や感覚世界をもつ人々とともに、自らの感覚や言語を起点にコミュニケーションを創発する場をつくるプロジェクト「めとてラボ」の拠点が、昨年10月、西日暮里にオープンしました。
めとてラボでは、2022年度より各地を訪ねて「デフスペースデザイン」のリサーチを行ってきました。その成果がこの空間に生かされています。
デフスペースとしての5005をご紹介いただきました。
■ デフスペースって何? 視覚で世界を捉える人々の見える力を活かすスペース「5005(ごーまるまるごー)」を訪ねてみた(WORK MILL 2024年1月11日)
■ 西日暮里を手話の街に。視覚表現を活かしたデフスペース「5005」(SUPUR.JP 2024年4月26日)
各地のアーツカウンシルで担い手が活躍しています。
東京アートポイント計画の共催事業やTARLに関わった方々が、各地のアーツカウンシルで活躍しています。
■ アーツカウンシルさいたまの公開研究会に、高村瑞世さん(Token Art Center 代表)が登壇しました。高村さんは、2009年~2020年に共催していたアートプロジェクト「TERATOTERA」にて2014年より事務局長を務めました。
■ アーツカウンシルしずおかの講座「きかくの場」に、講師としてArt Center Ongoingの小川希さんが参加しています。アートプロジェクトを展開していくための具体的な方策や継続方法を対話を通じて学ぶ講座で、現在参加者募集中のようです。小川さんは「TERATOTERA」のディレクターとして東京アートポイント計画に参加したほか、TARLの講座などでもご一緒しました。
■ 札幌市でアーツカウンシルを知る取り組みを行っている「アーツカウンシル友の会」によるトーク企画「アーツカウンシルってなあに?」に、上地里佳さんが登壇します。上地さんは2017年度から2020年度までの4年間、アーツカウンシル東京にて東京アートポイント計画のプログラムオフィサーを務めました。
「東京アートポイント計画」では、各地でさまざまなアートプロジェクトを展開しています。ここでご紹介しているのはほんの一部です。メディアで掲載された情報以外にも、各プロジェクトのウェブサイトやSNSでも最新情報を発信しています。ぜひ興味のあるプロジェクトをチェックしてみてください。