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アートな読み物

毎週末、アートが楽しくなる読み物を投稿していきます!
ヴェルデさん、かるびさんなど美術ライターも参加していただきました。それぞれの切り口のいろいろな読み…
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#西洋美術史

肖像画と女心~私の自慢(後編)③アニエス・ソレルの場合~乳房

王たちの結婚は、政略結婚がほとんどで、しかもカトリックの教義では、離婚も側室を持つことも…

肖像画と女心~私の自慢(中編)②スペイン王妃マリア・ルイサの場合~「腕」

②スペイン王妃マリア・ルイサの場合 「最高の名君」の次は、「最悪の王妃」をご紹介しよう。…

肖像画と女心~私の自慢(前編)①エリザベス1世の場合~「手」

たとえ自分が死んだ後も、肖像画や写真は残り続ける。 だからこそ、肖像画を描かせる時、お気…

もっと早く出会いたかった

「もっと早くこの画家(作品)に出会いたかったな」 先日、SOMPO美術館での『北欧の神秘』展の内…

マティス 自由なフォルム内覧会~求道者マティスの見出だした答え

国立新美術館の『マティス 自由なフォルム』展の内覧会へ行ってきた。 コロナ禍で延期になっ…

名画誕生~フェルメール、ありふれた場面にこめられた警告(メッセージ)

毛皮の縁取りのついた上着をまとい、鏡の前でおしゃれを楽しむ。お気に入りの真珠の首飾りを…

名画誕生<ラス・メニーナス>~「天・地・人」で読み解く17世紀スペイン絵画事情

  舞台は王宮の一室。 白いドレス姿の、ふくふくした頬が可愛らしいマルガリータ王女を中心に、侍女や宮中に仕える小人たち、カンヴァスに向かうベラスケス自身が描かれている。奥の壁にかかる鏡には、王女の両親である国王夫妻の姿が映り込んでいる。 この王一家を含む宮中の人々の姿を描き込んだ集団肖像画<ラス=メニーナス>は、17世紀スペインを代表する巨匠ベラスケスの代表作であり、「絵画の神学」と絶賛された作品でもある。   なぜ、この作品は、そして作者であるベラスケスは、このように存在

名画誕生~『絵画芸術』に隠されたフェルメールの想い

 この作品を描いたのが、どんな人だったのか。  何を思い、画家の道を歩んだのか。どうして…