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アートな読み物

毎週末、アートが楽しくなる読み物を投稿していきます!
ヴェルデさん、かるびさんなど美術ライターも参加していただきました。それぞれの切り口のいろいろな読み…
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#西洋美術

肖像画と女心~私の自慢(後編)③アニエス・ソレルの場合~乳房

王たちの結婚は、政略結婚がほとんどで、しかもカトリックの教義では、離婚も側室を持つことも…

肖像画と女心~私の自慢(中編)②スペイン王妃マリア・ルイサの場合~「腕」

②スペイン王妃マリア・ルイサの場合 「最高の名君」の次は、「最悪の王妃」をご紹介しよう。…

肖像画と女心~私の自慢(前編)①エリザベス1世の場合~「手」

たとえ自分が死んだ後も、肖像画や写真は残り続ける。 だからこそ、肖像画を描かせる時、お気…

もっと早く出会いたかった

「もっと早くこの画家(作品)に出会いたかったな」 先日、SOMPO美術館での『北欧の神秘』展の内…

マティス 自由なフォルム内覧会~求道者マティスの見出だした答え

国立新美術館の『マティス 自由なフォルム』展の内覧会へ行ってきた。 コロナ禍で延期になっ…

名画誕生~フェルメール、ありふれた場面にこめられた警告(メッセージ)

毛皮の縁取りのついた上着をまとい、鏡の前でおしゃれを楽しむ。お気に入りの真珠の首飾りを…

名画誕生~『絵画芸術』に隠されたフェルメールの想い

 この作品を描いたのが、どんな人だったのか。  何を思い、画家の道を歩んだのか。どうして、このような作品を生み出したのか。  そのような背景について知ることも、美術の楽しみ方の一つです。  17世紀オランダを代表する画家の一人フェルメールは、日本人に人気のある画家の一人ですが、同時に謎多き画家とも言われています。  オランダの小さな古都デルフトに生まれ、生涯のほとんどをそこで過ごした彼の内面を伺わせる記録や証言などはありません。  が、実は、そんなフェルメールのささやかな「