僕の朝のルーティン
僕の毎日は、かなり規則的だ。とにかく、深夜から早朝にかけてはいつも判を押したように進む。
前日早く寝ても、遅く寝ても、大体3時半ぐらいに一度目が覚める。ここで、二度寝すると、目覚まし時計ほどの正確さで5時半に目が覚める。
ベッドの中で、スマホで、新聞を2つ、3つ読んで、続けているEvernoteへのスクラップをする。定点観測的に、社説やコラムや用語説明をスクラップしてある。もう4,5年続けているので、あとで読み返すと、過去のその日に新聞が何にもっとも注目していたのかがわかるので、時代の雰囲気がわかるのだ。別に新聞のアーカイブで観ればいいのだろうが、ファイルを2019年3月とかでくくってるので、あとで振り返るにはこれが便利なのだ。
それが終わると、Duolinguoのフランス語を毎日のノルマ分行う。ノルマは自分で設定できる。やり終えるのに軽いストレスがあるぐらいのノルマにしてある。
それが終わると、Le FigaroのEn Directという数行で記事を要約したフラッシュの部分を、スマホのNativeの辞書と外付けで買った辞書を使いながら読む。
そして、それをAnkiAppというアプリで単語帳作りをする。
(昨日書いたアナログ時代の英語勉強法の中の単語帳づくりというものが今では、スマホの中で簡潔できる。Figaroを読んで、辞書で調べて、例文をAnkiAppに登録するというプロセスが一気通貫で行える。これが一つの持続可能なルーティンに落とし込めるということが大きい。)
そのあと、ポッドキャストをアットランダムに流す。僕のiPhoneのPodcastアプリには80本ぐらいの番組が登録されている。それをランダムに流しながら、耳に入ってきたものをじっくりと聞き直すことにしている。
最近はさすがにCOVID-9の話が多い。
ベッドの中でダラダラ聞いていたら、NewYorkerのRadio HoursでNew Yorker誌のStaff Writer(お抱え作家?)のLarence Wrightの新しい医療ミステリー小説についての著者インタビューが流れた。
コロナウィルス検疫の下での生活というタイトル。
二人の英語も鮮明で、彼らの英語が頭の中にすんなりと入り込んできた。
ポッドキャストの中でも、早口で流行語を喋り倒すような番組はほぼ聞き取れないといってもいい。
ただジャーナリストたちの英語は、さすがに読者を意識して言葉を組み立ててきた職人たちの言葉だから、相対的に聞き取りやすい。
僕が一番好きなのはFresh Airという公共放送のNPRの看板番組のインタビュアーTerry Grossの声と語り口だ。
小説のタイトルはThe End of October。
残念ながらキンドル版は4月末の発売の先行予約状態だった。
グーグルで、Lawrence Wrightのことを検索してみた。
Huluで放映されたLooming Towerの原作になったピュリツァー賞受賞のノンフィクションの著者だ。いわゆるInvestigative Journalistだ。その彼が、ジャーナリスト的な膨大な調査の後に書き上げたのが今回の作品The End of Octoberだ。
これは面白いし、ほっとく忘れそうなので、英語の本を予約しておいた。
でもこれは結構、旬な題材なので、早川書房あたりが、速攻で翻訳しているのかもという不安が若干ある。僕のキンドルに原書が届く頃には、翻訳版がキンドルで手に入っているかもしれない。
やはり小説はスピード感からいっても、日本語で読みたい。
「ニューヨーカーで数多くの傑作ノンフィクションを書いたRawrence Wrightが感染症の脅威を描いた医療ミステリーだ。
インドネシアの強制収容所で発生した急性の出血性熱病の調査をWHO(世界保健機関)に依頼された主人公の微生物学者のヘンリー・パーソンズ。
感染者の中に、サウジアラビアのメッカへの巡礼の旅の途中の男がいた。それを水際で守ろうとするサウジアラビアの王子とヘンリーが力を合わせて、立ち向かう。
そこにバイオテロを疑う国土交通省の女性ディレクターが絡んでくる。
この感染症は全世界的に広がり、米国に住むヘンリーの妻と子にも危機が迫る。この伝染病の脅威の中で、政府、宗教組織等が解体に向かい、多くの死傷者が出る。」
というようなことがアマゾンの本の説明のところに書かれていた。
ジャーナリストらしい、正確な事実と調査に基づいて、感染症というものの脅威を描いているとすれば、今の時代、どちらかと言えば、「感染症とは何か」というような科学者の本よりは、はるかに啓蒙性が高いなあとか、そんなことをダラダラと考えながら、ようやくベッドから出て、コーヒーを淹れた。
仕事がある日でも仕事がない日でも、二日酔いでない限り、僕のこのルーティンは変わらない。
そして結構気にいっている時間なのだ。