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COOLPIX S7000 で写真集をつくってみた
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
今日は、新しい写真集を出しましたので、その紹介とコンセプトなどをお話しできればと思います。
今回のポイントは、伝説のコンデジともいえる「Nikon COOLPIX S7000」で全編撮影したことです。
撮影してきた直後に、noteで記事にしていましたので、もし良かったらお読みくださいませ。
なぜ伝説なのかは、後半でご紹介したいと思いますが、基本的なコンセプトは、「ライトユーザー向けコンデジで写真集をつくってみた」というものです。
今回使用したカメラの簡単なスペックは以下の通りです。
1600万画素、 1/2.3型原色CMOS
25-500mm(35mm判換)、 f/3.4-6.5
記録画素数 ・16M(高画質)[4608×3456★]JPEGで撮影
メーカーの公式サイトはこちら
2015年の発売で、ライトユーザー向けのコンパクトデジカメです。
撮っていて感じたのは、本体の軽さが際立っていたことと、ズームした時のレンズの動きの速さです。
速すぎて、思っている画角を通り過ぎてしまうこともしばしばでした。
明るいレンズではありませんが、撮影したのが晴天の日中ということもあり、この点は特に気になりませんでした。
操作性では、親指の当たる位置の少し下にWi-Fiのボタンがあり、撮影しようと思ったらWi-Fiモードに切り替わってしまい撮影を逃したことも何回かありました。
ただ全体的なハードウェアとしては、しっかりできており、RAWで保存できないのを除けば、大きな不満が出にくいカメラだと思います。
カメラが軽いことが、これほど撮ることの障壁を下げてくれるものかと実感しました。
そして、冒頭にも少し触れた「伝説のコンデジ」になった理由ですが、ストリートスナップの写真を現役(85歳)で撮り続けている写真家・森山大道氏のメインカメラが、何を隠そうこのCOOLPIX S7000だからです。
森山氏と言うと、フイルム時代からコンパクトカメラを主に使用しており、長い間RICOHのGRを使っていました。それはフイルムからデジタルへ移行してからも、しばらくはGRを使っていたと思います。
2015年発売ですから、今は中古でしか入手ができませんが、中古品も森山氏が使用しているためか高値で取引されています。
2021年に公開された森山氏のドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』の中のシーンからも確認できます。
また、森山氏が別のインタビューで公言していたのですが、撮影モードは「オート」で撮っていることも確認できました。
今回、このS7000をお持ちの友人の方からお借りすることができたので、森山氏の東京のホームとも言える「新宿」を中心に原宿方面までスナップ撮影をしてきました。
私の好きなハイコントラストのモノクロと、カラフルさ強調するようなベタなカラーでレタッチした、2種類で仕上げて2冊構成としました。
モノクロとカラーで別々に分けたのは、それぞれの世界観に浸ってほしいという思いからです。
表紙は同じ写真のカラーとモノクロですが、内容は一部を除き、ほぼ全てがカラー版とモノクロ版で別々の写真で構成されています。
その写真に合うイメージでカラーとモノクロを分けました。
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カメラによって写真が変わるのは当たり前と言えば当たり前ですが、今回はライトユーザー向けのコンデジ、しかも森山大道氏と同じカメラで撮ることで、どのような表現ができるのかが最大の関心ごとでした。
もちろん森山氏と同じような写真を撮ることはできませんが、少しでもコンデジで撮るストリートスナップの写真の楽しさが伝われば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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