写真における需要と欲求バランス
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
今日は、多くの人から観てもらえる写真と、自分の撮りたい写真について考えたいと思います。
例えば、Xやインスタでたくさんの「いいね」をもらっている写真や、たくさんのフォロワーさんがいるアカウントの写真を観ていると、なんとなくSNSで流行っている写真の傾向というのが見えてくると思います。
例えばですが、スナップにしてもポートレートにしても風景にしても、彩度とコントラストが少し高め、数年前に流行ったほどではないけれどシャープ感があり、解像感があり黒潰れしていない陰影など、うまく言語化できておりませんが、多くの人に共感してもらえる絵作りというのがあると思います。
一方のモノクロの場合は、カラー写真と比べると共感を得られる数というのは、どうしても少なくなってしまいます。
カメラや写真に興味のある人は、モノクロというのは当たり前の表現方法でもあるわけですが、スマホで撮るだけでカメラにあまり興味のない方は、一般的にはカラーが当たり前であり、わざわざ古めかしい雰囲気を作りたい時にだけモノクロでレタッチするなど、あくまで限定的な表現に限られていると感じています。
私個人では、モノクロのハイコントラストの写真表現がメインで、SNSで流行っているようなカラーの写真というのは、ほとんど現像・レタッチしてきませんでした。
最終的には、写真集をご購入いただくことがゴールだとして、それを広くして知っていただくためにはSNSでの拡散が不可欠です。
しかしながら、私の表現手法であるモノクロのハイコントラスト系の写真だけでは、広く拡散することは難しいため、表現の幅を広げてカラー写真も作るようにしました。
もちろんモノクロが基本なのですが、カラーならではの表現にも興味が出てきて、カラーだけで構成された写真集を作ったりもしています。
本日のオススメの1冊
例え話ですがミュージシャンあるあるで、本当は激しいハードロックをやりたいけれど、売れないから売れ線のJ-POPをやっていて、セールス的には良いけれど本当はストレスでいっぱいみたいな話。
でも、音楽的ルーツやベースとしているのはハードロックだけれど、ちゃんと表現としてポップな音楽も全力でやって、結果的に思いっきり好きなハードロックもやっているミュージシャンの方もいらっしゃいます。例えば、高見沢俊彦氏(THE ALFEE)、松本孝弘氏(B’z)など。
バンドの解散理由は、人間関係か音楽性の違いが多いですが、フォトグラファーは基本ひとりなので解散はありませんが、自分の感性や欲求との対話が常に必要です。
本当の自分なりの表現方法を突き進むのももちろんOKですし、少し遠回りに見えるけれど、世の中の動きを見つつ表現の幅を広げて表現していくのも方向性としてはありかなと思います。
個人的な基本スタンスはストリートスナップですが、モノクロをメインにしつつも、積極的にカラーでの表現方法も模索したいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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