vol.2:N-LAPキックオフイベント〜リーンスタートアップを学ぶ〜
みなさん、こんにちは。N-LAP運営委員会の安藤です。前回の記事では、Nagahama Local Acceleration Program(略称:N-LAP)についての概要を公開いたしました。今回はN-LAPのキックオフイベントの様子をお届けいたします。
N-LAP船出の時
9月27日(月)21時、いよいよN-LAPの船出です。
参加チームは4つ。それぞれの夢や希望、秘めた野望を実現させようとしています。
参加者は、まず、N-LAPオーガナイザーで東京‐長浜リレーションズ代表の岩嵜氏から、今回の趣旨や流れの説明等を聞きます。オンラインですが、緊張感が伝わってきます。
ただ、今回のN-LAPのかわいらしいロゴの紹介で、これは長浜出身のデザイナーが、長浜ゆかりの豊臣秀吉の出世をイメージして作られたと聞くと、表情が少し和む。
オーガナイザーには、行政、長浜市の経済界、東京‐長浜リレーションズ等が名を連ねていることやセッションの内容、メンターのラインナップを聞き、その手厚い布陣にさらに安堵の様子。無事出航したようです。
リーンスタートアップ講座
講師 大柴貴紀氏
1976年生まれ。2014年からEast Venturesフェローを務め、BASE、CAMPFIREなどの支援に関わる。
大柴さんの第1声は、「みなさん、大丈夫ですか。眠くないですか。」
仕事を終えて、21時から始まる講座に参加する人を気遣う。
自己紹介。関わられた企業の数の多さ、そして誰もが知る企業ばかり、その経歴に一同感嘆。
そして、いよいよ本題。実は、リーンスタートアップってちゃんと学んだことはないと仰った後、すかさず、前職の会社の合言葉「スモールスタート スピードラン」を紹介され、参加者を引き込む。流石の幕開け。
ここから、起業に向けたというよりも、人生の指針ともなるような重要なフレーズの嵐。本当に簡単ですが、まとめてみました。
<サービス案で大事なこと>
・自分の周囲の誰かが困っていることの解決策かどうか
・よくわからないけど、少しでも自分が欲しいものであるかどうか
・私は、この課題を解決する使命を神から受けた・・
「根本の思いの強さが、長くチャレンジする源泉」
<検証で考えること>
・仮説は正しいか?
・世の中のニーズはあるか?
・足りないのは何か?
・検証では、時間と労力はできるだけ使わないのが良い。
「最初はできるだけシンプルに、本当に必要なものを探す」
<KPIは仮説の因数分解>
例えば、メディアの滞在時間が重要であると仮説するならば、投稿数を増やすことが大事、そのためには、写真をアップロードしやすくとか記事のシェアをしやすくとか、一つ一つ順番にやることを決めて、スピーディーに検証しよう。そしてセンターピンは何か考えよう。
<ピボット>
・起業においては、事業転換はかなり多い。
・You tube、Pay Pay、インスタグラムも進むにつれ、路線が変わっていった。小さくまとまっていても、大きくならないので変えていくことも必要。
<マネタイズは考えない>
・ユーザーが価値を感じる商品。サービスを作ることに集中。
・価値のないものを作ってはいけない。
<参加者とのQAでの名言>
「VCの相談で何の事業をやろうから始まることもある。あまり初期からしっかりあると信用できない」
「つべこべ言わず、このサービスは良いと言う人はいい。やっていて楽しい」
「株の比率とかを言う人は信用できない」
「スタートアップは、進化率が大事。荒削りだけど進化することがある。」
「不確実なものにストレスを感じる人は向いていない」
「起業はご飯とみそ汁で成立する。本当に必要なものは何かを考える。おかずは後でよい。これを考えるときはまた来る」
「起業って、ジャンプの漫画みたい。倒しても倒しても次々出てくる。これが楽しいと思える人がいい。」
最後に、大柴さんから、参加者に対して、ユーザーが価値を感じる商品、サービスを作ることに集中する3か月にしようとの言葉。あっという間の1時間でした。
大柴さんのスタートアップ講座の後は、チームメンバーとメンターの初顔合わせを行いました(チームメンバーの紹介は次回の記事でいたします。)それぞれ、3か月後のピッチイベントに照準を合わせられたでしょうか。スタートアップは進化率が大事。今後に期待です。
編集後記
当イベントの様子については、地元紙の中日新聞で取り上げていただきました。夜分遅い時間からの開催にもかかわらず取材いただき感謝申し上げます。
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