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1日中泣けた日



11/22



4回目の内診


もし今日順調だったら予定日が決まって
初夏のはずだった




赤ちゃんは前より大きくなってて、
形が変わっていて、
力強い心拍が聴けた

こんなに小さいのに力強く

初めての経験で、感動した

でも
やはり

赤ちゃんを包む胎嚢が小さすぎて
先生が見せてくれる標準的な写真と全然違う

素人目にも、なんとなくわかる


申し訳なさそうに眉間に皺を寄せながら
言いにくそうに事実を優しく伝えてくれた医師


いずれ心拍が止まる可能性が高い、
流産する可能性が高い、
経験値から予想がつくのだろう

ほんのわずかな可能性にも言及してくれたけど、
おそらく私でもそうなるだろうと思った


その場では泣けないし、
妊婦さんらに囲まれながら、
しょんぼり会計を待って

とぼとぼ家まで帰る



今にも泣き出しそうだったけど、
家の近くで鳥に糞を命中させられる
落ち込んでいる場合じゃない事態に


バカヤロウ!!!と言いつつ
全力でジャンパーを脱ぎ家まで必死に帰る
帰ってからは処置に全力で取り組む



それが落ち着いてからは
改めて、貰ったエコー写真を目にしちゃうと
その度に涙が止まらない


赤ちゃん側の原因で、
父母はやれる事はなく、わるくもないって、

だとしたら、
可哀想過ぎて、悲しくて辛くて悔しくて


流産の確率って割と高くて
身近なものだし、
子宮外妊娠を疑われた時点で、
諦めていたはずなんだけど、


あんなに力強い心拍を聴いた後だからこそ
耐えられる訳がなかった

生と死の両方が隣り合わせ


いずれ止まってしまうであろう心拍
私のお腹の中で、静かに、
今は元気でいてくれているのに
残酷だし、ただただ、受け入れがたくて、



どんだけ泣いても泣けた

朝から夜まで ずっと



気を紛らすためにずっとテレビ観ていた
帰省の予定も無理だ
いつどこで流産が起こるか分からない
病院の近くにいなくては


夫は出張中で、
診察どうだった?と日中からLINEくれていたけど


仕事に集中出来なくなるだろうから、
帰路に着くまで言えず…


20時半前にようやく帰宅したけど、
心細過ぎた

その前に母に堪らず電話して、
今までの事を全て話した
年末に元気に会おうねって


それまでに何もかも全て落ち着いているといい

手術にせよ、流産にせよ、
痛い思いをするし、怖い思いをする
避けようのない状況がやってくる恐怖


夜には、バラエティ観て笑える程に
ご飯もちゃんと食べてお風呂も入って、


泣き過ぎて頭痛いけど、
泣いた分、スッキリはするもんだ、
まだまだ全然泣けるし、
ふとした時に泣くだろうけど、


人生何もかも経験だなぁ
経験しないと本当に人の気持ち分からない

泣いて強くなっていくんだなぁ
まだ何にも解決してないし、
先が見えないところにいるけど、
少なくともお腹に命が宿って
幸せだったことに間違いはない

今もまだ生きてお腹にいるから、
先走ってそんなこと言っちゃだめだね
ごめんね



沖縄からいたんだねえ

一緒に石垣島も行って
アクティブに楽しんだね


来てくれてありがとうね
どんなに嬉しかったか!



今はそれだけ


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