世界一の百貨店？！(そごう横浜の配信を終えて)

そごうの館に訪れるとバブル崩壊前後の風を感じるのだ。

それは、消費社会が右肩上がりに続くと信じられていた時代の空気感である。

1985年に横浜駅エリアとしては後発組としてできた”そごう”は、圧倒的な売り場面積と、綺麗な四角形の地形で、中央には赤い手すりのエスカレーターを備えた見るものを圧倒するハコである。横浜駅周辺の住民の買い物のハブになるだけの、物量と広さ、そして何よりもその存在感と威厳があった。

古くからこの地はモノやヒトを集積し、再分配する場所であった。関東の港としての役割を持っていることは本編でも触れたところだ。

ハマを愛す、ハマっ子に愛さる、ハマの良いモノを提供する。
そこに実直に応えてきた結果がその支持にあるのだろう。

今後は、裏横浜そしてみなとみらい地区とのつながりを持ち、ハコだけではない拡がりのある館を目指すことが必要なのではないだろうか。ハマのゲートウェイとして。（K.T）