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【祝タイトル獲得】Pick Up Players 2021年振り返り【野手編】
9月22日の高知ファイティングドッグス戦をもって2021年の徳島インディゴソックスのシーズンが終わりました。3連覇への期待から始まった2021シーズンでしたが、なかなか簡単には勝ち星をあげることは出来ず、コロナウイルスによる中断など様々なことがあった1年でした。その中でも光っていた選手を「Pick Up Player」として振り返ろう!という企画です。
〇とにかく得点圏で打ちまくった 佐藤靖剛
チームを最前線で引っ張ったキャプテン。主に3番で起用され、ほぼ全試合に出場。46打点をあげ、リーグ最多打点を記録した。5本のホームランはリーグ1位に惜しくも1本差の2位。2021年の四国アイランドリーグ最強右打者といってもいいのではないだろうか。また捕殺数217もリーグ1位と攻守にわたって活躍した1年だった。
月別に振り返ってみると9月はやや失速したが、それ以外の月は安定して打ち続けていた。また出塁率も.400前後で安定していたことがわかる。
打点王に輝いた佐藤選手の得点圏打率は.366と素晴らしい結果だった。さらに全打席を塁状況別に分類して一覧にしてみた。得点圏では95打席立っており、なんと3回に1回以上の打席が得点圏で回ってきていたことになる。特に満塁の場面では打席数を上回る打点を稼いでおり、満塁男ともいえる成績を出していた。まさに打点王らしい得点圏での暴れっぷりだ。
〇3年目シーズンを走り切った 宇佐美真太
センターでがっちりとスタメンを掴み、今シーズンは全試合出場した徳島の元気印。YouTube中継でも時折、マイクが彼の守備での声掛けを拾っていた。守備では138回の守備機会でエラーは1回のみ、守備率.993と広い守備範囲でチームに貢献。打者としても主に2番打者として出場。特に後期シーズンでは犠打がなく、攻撃的な2番としてリーグ最多安打を記録した。(最多安打は公式タイトルではない……涙)
月別に振り返ると特に8月9月と終盤で高い打率を出していた。全試合出場という中で終盤でも力尽きることなく、ハッスル出来ているのはさすが元気印と言わざるを得ない。9月に盗塁を荒稼ぎし、リーグ3位の24盗塁を記録したのもさすがだ。
ここまでの3年間の成績を比較してみると、今シーズンの進化がよりはっきりと感じられるだろう。打率はもちろん、出塁率や長打率といった部分も飛躍的に良化、さらに盗塁数を増やし、脚をより武器に出来たなど大きく成長を示したシーズンだった。
〇其の疾きこと風の如く 村川凪
増田大輝、岸潤一郎、平間隼人に続く新たなスピードスター出現。いや、それ以上になるかもしれないと思ってしまうほど、とにかく速かった。野球選手の50mタイムは鵜呑みに出来ない部分があるが、村川選手の50m5.5秒というタイムは"ホンモノ"と言えそうだ。なにより40盗塁と2位に15盗塁の差をつけてのリーグ最多盗塁を記録したことがその証明となる。盗塁タイムも開幕時3.3秒から橋本球史コーチの指導もあって、土のグラウンドながら3.0秒にまで縮めた。一瞬を争う盗塁において、0.3秒の変化は計り知れない。また18犠打の影響で投手への打球方向が多いが、そこでも7安打を残している。守る側からすれば、相当厄介な選手だったのではないだろうか。味方でよかった。
月別にすると7月以降に飛躍的に成績が向上していたのが伺える。前期は放った14本のヒットのうち6本がセーフティバントという内容だったが、後期は長打や捉えた当たりのヒットも増えてきた。また198打席ありながら、併殺打がなかったのも韋駄天の証と言える。さらにチーム3位の28四死球、打率を.100以上上回る出塁率.378と「盗塁のためにはまず塁に出ること」という求められる役割を果たせていたのではないだろうか。
運命のドラフト会議は10月11日!
徳島インディゴソックスから「9年連続」の輩出なるか。
ぜひ、当日はその部分にも注目して見てください!
<文・データ収集>
藍スポ編集部 中俊輔 @SNaka99400680