【MAX159km右腕】ドミニカン独立リーガーのマルちゃんってどんな人？
今回は、2023年シーズンからチームに加入したロドルフォ・マルティネス投手（ドミニカ共和国出身）にお話を伺いました。
「徳島の印象は？」「ドミニカ出身NPB選手との繋がりは？」など20の質問からマルティネス投手の素顔に迫りました！
※この取材は、5月3日に行われたものです。
【1】自己PR要素を含めて自己紹介をお願いします
こんにちは。ロドルフォ・マルティネスです。29歳です。好きな食べ物は、ご飯と鶏肉で、ドミニカ料理のアロス・コン・ポジョが好きです。自己PRとしては、マウンド上での躍動感を見て欲しいです。（チャームポイントは長いヒゲ！）
アロス・コン・ポジョ（arroz con pollo）とは、骨付き鶏肉の炊き込みご飯のこと。アロスは米、コンはwithと同じ意味、ポジョは鶏肉という意味があり、英語での料理名は「rice with chicken」
【2】あだ名やニックネームはありますか？
監督やチームメイトからは「マルちゃん」と呼ばれています（笑）
【3】徳島の印象はどうですか？
自然があってすごく綺麗で、過ごしやすい場所です。
【4】印象に残っている場所は？
基本的には球場と自宅とジムをメインにして生活しているので、特に行ったことのある観光地はまだないです…。
【5】徳島で食べて美味しかったものは？
ドミニカではメインのお肉として、鶏肉を食べているんですが、日本の鶏肉も美味しいなと感じます。あと、以前ファンの方からいただいた磯辺焼き餅がすごく美味しかったです！
【6】甘い食べ物もお好きですか？
マニと呼ばれる蜂蜜や砂糖などで表面をコーティングしたピーナッツのお菓子も好きです。日本のチョコやクッキーも好きで、よく食べています。
【7】徳島ISのチームメイトと話す機会はありましたか？
はい。言葉は通じませんが、ボディランゲージや簡単なスペイン語で、日常的にコミュニケーションをとっています。みんなすごく仲良くしてくれるので、いい印象を持っています。家族のように接してくれるのが嬉しいですし、私も兄弟のように接しています。
【8】ドミニカと日本の野球に違いを感じる部分はありますか？
野球場やファンの雰囲気、マウンドの柔らかさなどに違いを感じます。特に池田球場は、ファンと選手の距離が物理的に近くて、選手が通っている通路をファンの人も通ったりするんです。そこで触れ合ったり、サインを求められたりする機会があって。子どもたちが「サインください！」とすごく寄って話かけてくれて、すごく嬉しかったですね。
池田球場など徳島ISが使用する球場の情報は球団公式サイトからチェックいただけます。ぜひマルティネス投手に会いに来てください！
【9】ドミニカは多くのプロ野球選手やMLB選手を輩出していますが、同じチームでプレーしていたなどの繋がりはありますか？
グレゴリー・ポランコ（千葉ロッテマリーンズ）と、マイケル・フランコ（東北楽天ゴールデンイーグルス）は元チームメイトです。
あと、ダリットソン・フェリス（千葉ロッテマリーンズ）は3Aで一緒でした。ヨハン・ミエセス（阪神タイガース）も知り合いです。
それから、ドリス（元阪神タイガース）はドミニカのエストレージャスというチームで一緒にプレーしていて、すごく仲が良いです。髪の毛も彼と同じような感じで…！
【10】普段NPBの試合を見ることはありますか？
TVで見るというよりはインターネットで見たことがあります。
【11】今回のWBCは見ましたか？
WBCの試合も携帯を通して見ていました。
【12】ドミニカ代表の戦いぶりを見て、どのように感じましたか？
すごく頑張っていたので、そういった点では自分の刺激になりました。
【13】憧れの選手は誰ですか？
ドミニカ出身のペドロ・マルティネス（元ボストン・レッドソックスなど）とジョニー・クエト（マイアミ・マーリンズ）が憧れです。
ペドロ・マルティネスは、現役時代サイ・ヤング賞3回受賞。レッドソックス時代には球団史上初のシーズン300奪三振を記録。アメリカ野球殿堂にも選出され、彼の背番号45はレッドソックスの永久欠番に制定されている。
ジョニー・クエトは、打者のタイミングを揺さぶる幻惑投法が度々話題となっているベテラン投手。レッズ時代には242奪三振で、最多奪三振のタイトルも獲得。2023年WBCドミニカ代表にも選出されている。
【14】試合前のルーティンや決め事などはありますか？
アップを含めて、準備を大事にしています。
【15】野球を始める前に、何か取り組んでいたことはありますか？
家の近くに海があったということもあって、小さい頃はよく釣りをしていました。
【16】お魚を食べることは好きですか？
基本的にドミニカの人たちは生で魚を食べないので、まだ日本でも食べていないです…。でも、焼いたり煮込んだりして食べることはありますね。
【17】野球以外に好きなことや趣味は？
今も釣りが好きです。あとは、自然の中で遊んだり、ドミノをして遊ぶことも好きです。
【18】大事にしている言葉や好きな言葉は？
Dios te bendiga「神のご加護を」は、自分にとってはすごく大事な言葉です。
【19】NPB入りへの思いや今シーズンにかける思いなどを教えてください
日本はすごくいい環境なので、日本で長くプレーしたいという思いがあります。徳島という地域の良さだけでなく、チームメイトにも恵まれていると思っています。でも、やっぱり早くNPBでプレーしたいという気持ちは強いです。
【20】最後に、ファンへメッセージをお願いします
ファンの皆さんに応援してもらっているという実感もあるので、ぜひ皆さんのためにも頑張りたいです。できるだけ早くいい報告ができるように、頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします！
○ロドルフォ・マルティネス
1994年4月4日生まれ。188センチ、95キロ。サンフランシスコジャイアンツ傘下AAAのサクラメント・リバーキャッツ－ウィンターボール。背番号45。投手。右投右打。
【取材者談】
30分間に渡る怒涛の質問攻めにも屈することなく、一つずつ丁寧に受け答えをしてくださいました。
スペイン語と日本語での取材であったため、言葉の意味がスムーズに通りにくい部分もあり、苦戦した場面もありましたが…
状況に応じて、マルティネス投手が自身のスマートフォンで、画像や翻訳を示してまで回答してくれました。その優しさに、取材者は本当に助けられました。
一問一答形式ではありますが、皆様にマルティネス投手の真摯な人柄と優しさが伝わる記事となりましたら、嬉しく思います。
今後とも、ロドルフォ・マルティネス投手並びに徳島インディゴソックスの応援をどうぞよろしくお願いします！
＜写真＞ 佐藤友美・野口晴輝
＜取材・記事＞ 中山楓音