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【振り返り企画】Pick Up Players 2021年振り返り【投手編】

9月22日の高知ファイティングドッグス戦をもって2021年の徳島インディゴソックスのシーズンが終わりました。3連覇への期待から始まった2021シーズンでしたが、なかなか簡単には勝ち星をあげることは出来ず、コロナウイルスによる中断など様々なことがあった1年でした。その中でも光っていた選手を「Pick Up Player」として振り返ろう!という企画です。

〇期待の超新星現る 平安山陽

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投手陣の中で最も輝いたのはこの男で間違いないだろう。前期終盤に先発陣の一角に食い込むとそのままシーズン最後まで結果を出し続けていた。高校生の頃からの大きな武器であるスライダーは打者にとっては大きな脅威となっていた。特に右打者はおよそ3割が三振に切って取られていた。またWHIPが1.00を下回るなど出塁を許さないピッチングで大きくチームに貢献した。

2021年  全登板

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全14試合の登板をまとめると特に9月での登板が素晴らしかったことがわかる。ソフトバンク3軍を相手に5回0失点5奪三振、さらに愛媛MP9回完封高知FDにも9回146球11奪三振の熱投で完投9月は23回を投げて自責点はわずかに1点と素晴らしいフィニッシュを決めた。

コース別 投球成績

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投球結果をコース別に比較してみる。投手から見た図なので、右側に右打者左側に左打者が立つ想定になる。低めのボール球で多くの三振を奪っていたことがわかる。特に画像の左隅から右打者から逃げていくスライダー左打者の足元に消えるスライダーでたくさんの三振を奪っていたことの証明になる。


〇1ランク上の経験と実力 福永春吾

福永

今シーズンの最初から最後まで「抑え」という緊迫した場面を任された守護神。なかなか安定しなかった徳島投手陣だが、福永投手が最終回にマウンドに上がっている姿は安心感を覚えるほどだった。奪三振率11.03中日ドラゴンズの守護神R.マルティネス投手を上回る数値。どんな場面も任せられる頼れる最年長だった。 

2021年 前期 後期 登板表

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全登板を見てみると改めて奪三振の多さがわかるだろう。ほとんどの登板が1イニングだけだが、奪った三振が2つ以上ある登板が多い。11セーブはリーグ2位の結果だが、その数字以上の安心感があった。また連投やWヘッダーの両方で登板などの起用にも問題なく応えた。緊迫した場面を1年間投げたという点も含めてタフな活躍だった。


〇苦悩し、それでも最後まで投げ抜いた 亀山英輝

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平安山陽投手と並んで6勝でチームトップの勝利をあげた亀山英輝投手。昨年は調査書が届くも指名はなかった。今季は福永春吾投手の加入もあり、セットアッパーとして起用された。8月以降は先発も挑戦し、2年連続でチーム最多登板と亀山投手がいなければ、台所事情はより苦しかっただろう。また登板前や登板後にTwitterで自身のことをつぶやいていたことが印象的だった。

2021年 前期 後期 登板表

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昨年は開幕22試合連続無失点という素晴らしいスタートだったが、特に10月以降にガタガタと崩れてしまった。今年も様々な場面での登板があり、その中で多く三振を奪っていた姿が印象的だ。自慢のナックルカーブの改良を試みるなど工夫の様子が伝わってきた。大きく離脱した時期もなく、シーズン頭から最後まで投げ抜いた。

2020年  全登板

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運命のドラフト会議は10月11日!
徳島インディゴソックスから「9年連続」の輩出なるか。
ぜひ、当日はその部分にも注目して見てください!


<文・データ収集>
藍スポ編集部 中俊輔 @SNaka99400680

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