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【授業ヒント】文字とは何か【特別支援教育】
子ども達に指導する…というよりも、
日常生活で見ないことはないもの。
それは「文字」です。
文字とは何なのか。
文字とは一体何なのでしょうか。
使い道としては、何かに名づけをしたり、
気持ちや事象を伝えるために活用されます。
しかし「文字」自体は、特定の形でしかありません。
今書いているこの文章も、形の連続でしかありません。
文字を子どもたちに教えるとき、
プリントを使って、正しい文字の書き方を教えると思います。
こればっかりは、覚えてしまわなければ先に進めないからです。
障がいのある子どもたちも、反復練習をしたり、
手指の巧緻性を高める練習をして、
文字を覚えることができるようになります。
文字の特徴。それによる罠…
ただ、面倒くさいことに、
「文字」は同じでも形が違うことがあります。
例えばフォントが違えば、太さや筆記体、少しゆがめるなど
デザインによってさまざまな形になります。
それでも私たちは、それを同じ文字だと認識することができます。
それは、基本の形が柔軟に変化することを認識しているからです。
そういうものなのだ、本質は変わらないと思っているからです。
では、障がいを持っている子どもたちはどうでしょう。
せっかく反復練習で覚えた形ではないものが、
文字であると感じることがあるのではないでしょうか。
とはいえ、今はYouTubeやTikTokなどで様々な文字に触れているので、
極端な反応はないと思いますが、
そういう風に視点を入れ替えてみると、
文字をただ覚えさせるだけでは不十分な気がしてきませんか?
文字の柔軟性を指導する具体例
例えば、粘土で文字を作ってみるのはどうでしょう。
少し形が変わっても、本人にとって文字であることに
変わりはなく、そして柔軟性があることも伝えることができます。
立体図形にして触れさせてもいいでしょう。
一見柔軟性がたりないと思われるかもしれませんが、
いろんな角度から見ることができる、という点で、
粘土よりも様々なアプローチが可能になると思います。
例えば重ねたり、並べたり、さかさまにしたり…
たかが文字、されど文字。
あらゆる教科の根元にあるべき文字に注目すると、
意外な発見があるものです。
みなさまの生活の何かに生かせれば幸いです。