新説「一寸法師」
あるところに体の大きさが一寸程しかない男の子がおりました。
男の子は、おじいさんとおばあさんに、大切に育てられすくすくと成長しました。
一寸法師が15歳になった頃です。体の大きさは、相変らず一寸しかありませんでしたが、元気な男の子でした。
「おじいさん、おばあさん、長らく育てて頂いてありがとうございました」
「私は、どうしても都に行ってみたいと思います、ですからお椀の船と針の剣を私にくださいますか」
「おお、分かった一寸法師よ、お前は立派な青年に成長した是非、都に行って来なさい」おじいさんは、そう言うとお椀の船と針の剣を法師に渡しました。
一寸法師は、お椀の船に乗って一路、都へと向かいました。
都で偶然に、あるお武家様のお姫様に拾われることとなりました。
「こんなに小さい男の子がおるのか、そなたの名前は、なんと申す」
「一寸法師であります」
お姫様は、一寸法師を御屋敷へと連れて行くこととしました。
さて、一寸法師の役割ですが、それは、お姫様の夜の生活のお相手をすることでした。
「一寸法師よ、今宵よ、よろしく頼むぞ」
そう言うと一寸法師を自分の胸の上に置きました。
一寸法師は、お姫様の乳首をコロコロと回し始めました。
「良いぞ、一寸法師。その調子で頼むぞ」
お姫様は、だんだんと心地よくなって来ました。
「一寸法師よ、今度は、もっと下の方を頼むぞ」
すると、一寸法師は、お姫様の股間まで降りて行き、女性の一番感じる部分を刺激し始めました。
「良いぞ、一寸法師、その調子で続けておくれ」
お姫様の快感を訴える声が、次第と大きくなってきました。
「良いぞ一寸法師、今宵は、もう休むが良い、明日も頼むぞ」
次の日も次の日も一寸法師は、お姫様の夜の生活のお供することになりました。
さて、そんなある日のことです。
一寸法師は、お姫様と一緒に買い物に出かけることとなりました。
一寸法師は、腰に針の剣を携えていました。
しばらく、お姫様の買い物に付き合っていると⋯。
お姫様の前に鬼が現れました。
鬼は、お姫様を食べてしまおうと襲って来ます。
勇敢な一寸法師は、針の剣を持って鬼と戦おうとしましたが、鬼には、まったく歯がたちません。
とうとう一寸法師は、鬼に飲み込まれてしまいました。
飲み込まれてしまった一寸法師は、鬼の胃袋を針の剣でつつこうとしたのですが⋯。
鬼の胃袋から胃酸が出てきました。
「参った、これでは体が溶けてしまう」
一寸法師は、下の方に逃げることとしました。
つまり、一寸法師は鬼の腸に逃げたのです。
しばらく下って行くと、なにやら異臭がしてきました。
その時、鬼は、たいそうな便秘で苦しんでおりました。
異臭の原因は、鬼のウンチだったのです。
一寸法師は、ウンチをつついたり、周りの腸の壁をついたりと大暴れをしました。
すると、刺激を受けた鬼の腸が活発に動き出し、溜まっていたウンチが一挙に外に押し出されました。
一寸法師は、ウンチまみれになりながら鬼の体から脱出することに成功したのです。
鬼は、ウンチまみれの一寸法師を見て。
「お前が腸を刺激してくれたおかげで、久しぶりにウンチを出すことができた」
「お礼にこれを授けよう」
そう言うと、打出の小槌を一寸法師に渡しました。
「この小槌を振って何か願いごとを言えば、なんでも叶えることができるぞ」
一寸法師は喜んで、お姫様に打出の小槌を振ってもらうことしました。
「金もいらなきゃ女も要らず、私ゃも少し背が欲しい」と言って。
しかし、お姫様は、打出の小槌を振ろうとしません。
「お前が大きくなったら、私の夜の生活のお供をする者がいなくなってしまうではないか」
「一寸法師よ、そなたの願いは叶えることができませぬ」
「私が嫁入りするまで、お前は、私の夜の生活のお供するのである」
一寸法師は、ガックリと肩を落としました。