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『吉祥寺かるた』第2版(ver.1.1)の発売と、大事なお知らせ

『吉祥寺かるた』が完成したのは、2019年の年の瀬でした。

当初は「数年かけてじわじわ売れればいいか」と考えていたのに、ありがたいことに、皆さんにたくさん話題にしていただけたおかげで、ちょうど1年間で初版の商品がほぼ完売となりました。本当にありがとうございます。

同時に、いよいよこれから『吉祥寺かるた』は第2のステップに入っていくことになります。今回は、その第2ステップの取り組みについて(まだ未確定の部分も多いのですが)お話させてください。

『吉祥寺かるた』第2版をつくることに決めました。

まずは、『吉祥寺かるた 第2版』を制作することにしました!

単純な「増刷」ではなく、続編「第2弾」でもなく、『第2版』。いわば「バージョン1.1」という感じです。
具体的には「ゆ」の札が新しくなります。あとはパッケージと、一部の説明文が現状と食い違ってしまったところ(カフェゼノンとゼノンサカバが合体してしまったり)を少しだけ修正します。

この一年、世の中はとんでもなく変わりました。新型コロナの影響で、吉祥寺の街でも、老舗や人気店を含む多くの店がシャッターを降ろしたり業態を変えられたりしたようです。初版の「ゆ」の札に描かれていたのも、そんなお店のひとつでした。

それはとても残念なことではありますが、けれど、時代の流れにあわせて姿を変えていくのが「街」というものです。そして、『吉祥寺かるた』は、今の「活きた吉祥寺の魅力を伝えたい」というテーマをもって制作したかるたです。ならば、その「変化」を受け入れ、かるた自身も「進化」していかなくてはいけないのではないかと考え、「第2版」を作ることに決めました。

まず、9月の1ヶ月間、今回もSNSを通じて皆さんから新しい「ゆ」の札の読み札案を募集しました。そしてたくさんのご応募いただいた中から、新しい「ゆ」の札を決定しました。結果的には、「誰かひとりの作品を採用」したのではなく、何人かの作品をかけあわせてひとつの読み札を作ったような形になりました。これも、「吉祥寺を愛するみんなで作る」という、『吉祥寺かるた』のテーマのひとつを体現する形になったと思います。どんな札になったかは……すみません、完成してのお楽しみとさせてください。

パッケージも、すこーしだけ新しくしました。どこが変わったかわかるでしょうか?下の写真は、新しい「ver.1.1」のパッケージデザインです。もし、お手元に初版のかるたを持っている方はぜひ比べてみてください!

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『吉祥寺かるた 進化パック』も発売(付録付き)

『吉祥寺かるた』の初版を最近お買い上げになったお客様の中には、「えー、新しいのが出るならそっちを買えばよかったー!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、ご安心ください。「ゆ」の札だけが入った『吉祥寺かるた 進化パック2021 ゆの札セット』も発売します!

しかも、ただ「ゆ」の札2枚(読み札と絵札)だけを買っていただくのではちょっと面白くないと思い、『吉祥寺かるた 進化パック2021 ゆの札セット』には、ちょっとした付録もつけています

ひとつは、『キチモンシール』というシールです。「キチモン」とは、「KICHIJOJI MONSTER」の略です。つまり、「吉祥寺の名所・名店をモンスターにしたシール」なのです。このシールをパソコンやスマホケースなどに貼って出かければ、どこにいても【いつもポケットに吉祥寺】を携えて生きていけるというわけです。

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今のところ『キチモンシール』は全部で3種類!進化パックには、そのうちのどれか1枚が入っています。

もうひとつは、すでに『吉祥寺かるた』をお持ちの方に、もう一度『吉祥寺かるた』で遊んでほしくて考えた『吉祥寺かるたクイズ』です。『吉祥寺かるた』をくまなく探せば答えが見つかるという、日常生活には何の役にも立たないクイズが7問、パックに入っています。ぜひ、ご家族みんなで、あらためて『吉祥寺かるた』を広げて、解いてみてください!

クイズスクショ

気になる進化パックのお値段は、「税込み300円」(オンラインの場合+送料100円)で、12月22日発売の予定です!

なぜ、【進化】パックなのか?

「街が変化していくなら、かるたも進化すべき」と、さっき書きました。なぜ、街は「変化」なのに、かるたは「進化」なのでしょうか。

たとえば、街の中のひとつのお店が閉店し、新しいお店が同じ場所にオープンしたとしたら、それは「変化」だと思うのです。良くなったわけでも悪くなったわけでもなく、古いものが去り新しいものが来る、それは「変化」。

でも、かるたの、たとえば「ゆ」の札は、新しい「ゆ」を手に入れてもそこには古い「ゆ」も残ります。1枚、かるたが増えているのです。もし今後もアップデートを繰り返していくなら、当初46枚だったかるたの札は、50枚や60枚になっていくかもしれません。そして、その60枚を並べて『吉祥寺かるた』を俯瞰したら、そこには何年にも渡る「時間軸」を持った【活きた吉祥寺の魅力】が見えるかもしれません。「時間軸を持ったかるた」。これは、「ご当地かるた」の新しいカタチ、つまり「進化」だと思うのです。(群馬県の上毛かるたには「力あわせる200万」という札があります。群馬の人口増加にあわせて、何度か改訂されているそうです。これは、例外的なかるたの進化例かもしれません)

遊び方の観点から考えても、単なる変化ではなく、進化が生まれます。たとえば「ゆ」の札が二枚になったら、「今日はどっちの「ゆ」で遊ぼうか?」という選択肢が加わりますし、「ゆ」の札を二枚とも入れて遊べば、「「ゆ」は二枚あるからお手つき注意だよ!」という新しい楽しさが加わります。先述した『キチモンシール』や『吉祥寺かるた』クイズも、新しい『吉祥寺かるた』の楽しみ方を「上積み」して提案するためにつけられた付録と言えます。

『進化パック』は、そんな風に、かるたを「上積み」「プラスアルファ」していくことで、【今まで以上に『吉祥寺かるた』が楽しくなる】ことを目指して作られました。だから、「進化パック」なのです。

ちなみに『進化パック』の商品サイズは、『吉祥寺かるた』の箱にぴったり収まるサイズ。今までのパッケージに「プラスアルファ」できるようにできています。

進化パックサンプル


『吉祥寺かるた』価格改定のお知らせ

さて、ここでもうひとつ大事なお知らせです。

『吉祥寺かるた』は、第二版より価格を税込2,000円に改定させていただきます。

『吉祥寺かるた』は、吉祥寺かるた製作委員会にとって(またそれを構成するメンバーにとっても)、初めての一からつくるプロダクトでした。なので、正直、何にいくらかかって、値付けはどうすればいいのか、全くわからない状態で、「まあ通販で売るんだし、印刷代にちょっと乗っけとけばいいよね」くらいの、ぶっちゃけ「当てずっぽう」でつけた価格だったのです。

たとえば、

・通販で発送するには商品を傷つけないようにする封筒や梱包資材、同梱するメッセージ印刷などの費用がかかる
・販促をするには販促用のチラシを作るなど費用がかかる
・関係者用、かるたに登場していただいたお店への献品用、販促用、などで何十個かかるたが消費される
・大会を開催するとその都度傷む札が出てかるたを消費してしまう
・大会を開催するとそのためのPOPや装飾の作成、入場者対応の備品購入などに費用がかかる
・店舗に委託販売をお願いすると委託手数料がかかる
・カード決済やスマホ決済を導入すると手数料がかかる

といった当たり前のことが、全く勘定に入っていなかったのです。

「え……バカなの……?」

というような話ですが、本当です。

もちろん、もともと別に「かるたで金持ちになってやろう」と思っていたわけではないのですが、これからも「進化したかるた」を作り続け、「みんなで吉祥寺を遊ぶ活動」を継続的に広げていきたいと思うのであれば、ちょっとだけバランスを変える必要がある、というのはたぶん本当だと思うのです。

そんな流れでの苦渋の決断。皆様のご理解を賜われれば幸いです。

ちなみに、この価格改定によって、「第二版をひと箱買うよりも、初版をひと箱買っておいて『進化パック』を買い足した方が安い」という矛盾が一時的に生じますが、まあ、それはご愛嬌ということで…(汗)

『吉祥寺』を、もっと遊ぼう!という活動の始まり

さて、さきほど「《みんなで吉祥寺を遊ぶ活動》を継続的に広げていきたいと思うのであれば」と書きましたが、まさに、2021年はかるただけでなく、《みんなで吉祥寺を遊ぶ活動》をもう少し掘り下げて考えていきたいと思っています。

僕が『吉祥寺かるた』を作って得られた収穫の、もっとも大きなもののひとつは「《吉祥寺を遊ぶ》仲間が増えた」ということではないかと思っています。

吉祥寺を愛する方々。その愛し方や目的は人それぞれだと思いますし、それでよいと思いますが、でも「同じ街を愛している」という一点で共感や連帯を感じられる方々。この1年、そんな方々とのつながりを、「かるた」のおかげでたくさんたくさんいただきました。目的のために集まったのではなく、想いによって引き寄せられた、まさに「愛のあるコミュニティ」が生まれ、広がってきたのを実感できた時間でした。

そうしたら、もっともっとその活動を広げたいという気持が芽生えました。

「吉祥寺かるた」の札を考えたり、
「吉祥寺のモンスター」を考えたり、
「吉祥寺のクイズ」を考えたり、
「吉祥寺の写真」を撮ったり、
「吉祥寺でイベント」を開催したり、
「吉祥寺の情報」を共有したり、
「吉祥寺のクリエイティブ」を発信したり、
あとはただただ、「吉祥寺」のおしゃべりをしたり。

そんな、吉祥寺愛を持つメンバーが集まる『吉祥寺の同好会』の【部室】のような場(コミュニティ)を作ってみたいと思うようになりました。

とりあえずは手作りの掘っ立て小屋のような部室を僕が準備して、あとはそこに集まった人たちが自由に増築・改築していけるような、そんな場を作ってみたいと思っています。今、そのベースとなるものを準備中です。こちらは近日あらためてお知らせできると思っています。

とりあえず今日のところは以上です。長々とありがとうございました。

「ご当地かるた」から始まった「愛のコミュニティ」が、本当に育っていくのか?2021年の『吉祥寺かるた』からの発信に、どうぞご期待ください。


『吉祥寺かるた ver.1.1』および『吉祥寺かるた 進化パック2021 ゆの札セット』は、ぺろきち商店にて、2020年12月15日より予約受付を開始する予定です。

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