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tokumei-kibou
2021年6月30日 13:43
普段言えないようなことも、ここなら話ができる気がする。天国に一番近い場所、僕の世界の果ては、街のど真ん中にあった。目的地としてではなくて、漂流してしまったみたいに辿り着く、何もないと思っていた心の中に風が吹く、それで何かが変わるかどうかはわからないけれど、部屋にこもっているよりはずっといい。時間が解決してくれない悩みばかりが残って重くなっていく。生活、気づかないくらい少しずつ、よくない方向に、どう
2021年6月23日 09:35
僕は写真を撮ることが好き。上手いか下手かで言えば下手だと思う。現像してもらったものを見ると、大体自分がイメージした写真とは違うから、本当に写したかったもののことを考える。でも、そんな写真が好きだったりもする、下手かもしれないけど、確かにそれは僕が見ていた景色で、そして僕が知らなかった景色だから。愛おしい。写真も絵も、きっと文章も、下手は悪いことじゃない。写真を撮るという行為は日常的なこ
2021年6月16日 09:00
波の音も、潮の匂いも、なんだか懐かしい感じがする。帰ってきた。特に海に対して強い思い出があるわけじゃないのに、そんな風に思うのは、人間の本能なのかな。砂浜に打ち上げられた鯨の中身は、人が捨てた大量のゴミ。水族館で綺麗に展示されている魚を見て目を輝かせるくせにね、それこそ飼い猫と、野良猫の違いと一緒だ。大事にするのは、自分の為に生きてくれている命だけ、あとは全部軽い、簡単に流されてしまうくらいに
2021年6月9日 06:43
当たり前になることが怖い。失う恐怖を忘れて、自分の身体の一部みたいになっていく、色んなこと、もの、自分の身体だっていつかは失うのに、そのことは考えないで、知っている芸能人の訃報を見た時、僕は何を思う。こんな日々でも続いているだけマシだ。死んでしまうことは特別じゃないから、愛していたい、これからも。生きることは難しい、初めて経験することの連続だから、心も身体も精一杯、でも、そんな中で、大切に
2021年6月2日 09:58
これくらい自由に生きてみたいと、一緒に住んでいる猫を見てると思う。好きな時に好きなだけご飯を食べて、好きな時に寝て、甘えたい時に甘えて、飽きたら離れて、お腹が空いたら嘘みたいに媚びて、媚び倒して。かわいいは正義だ。何をしたって許してしまう、怒るけど、一瞬で怒りは消える、「にゃあ」って言った、かわいい。夜中に家の外から激しい猫の鳴き声が聞こえた。多分野良猫同士が喧嘩しているのだと思う。僕は猫が好