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「Mother 2」日記〜ハッピーハッピー村〜

最近始めた「Mother 2」がとても面白いので、ロールプレイしている様をそのまま日記にしてみました。

ロールプレイングゲームをより楽しむためにはその名の通り世界に入り込んで「役を演じる」ことが重要だと思うのですが、RPGの日記を書くことはそのための「役作り」になるのではないかという実験でもあります。

・・・・・

グレートフルデッドの谷を越えると、ようやくハッピーハッピー村に着いた。

なんだかよく分からないけれど、ぼくは世界を救う救世主の一人で、世界を救うためにはまずポーラという少女と出会わなければならず、そしてこの村の何処かにそのポーラが居る。

どうやらそういうことらしいのだった。

早速ポーラの居場所を訊くために色々な村人に話しかける

が、どうも様子が変だ。

村の入口に立つ少女が寄付を求めてきたので断ると、「つきまとってやる」と言って追いかけてきた。

恐ろしいので寄付に応じると、急に優しくなってよく分からない絵ハガキをお礼にくれた。

それに、誰に話しかけても「ハッピーハッピー教」と「カーペインターさん」の話しかしてくれない。

彼らの話によると、ハッピーハッピー教を信仰する者は皆家族であり、カーペインターさんの教えを信じ、身の回りの物を青に染めていけば、必ずや幸福が訪れるらしい。

だからこの村はどこもかしこもが青い。

家の外壁から内装、観葉植物、服装、宿屋のベッド、家畜の牛までが青一色に塗られていて、村人は皆青のペンキを手に持ち、「ブルーブルー」と呟きながら、まだ青くないものを青くしてやろうと血眼になっている。「青に染まらないものはぶっ飛ばしてでも言うことをきかせてやろうと思う」らしい。

KKKというか、パナウェーブ研究所というか……。

とにかく、これはどうやらこのカーペインターさんというのに話を聞く必要がありそうだぞ、ということで、ハッピーハッピー教の教会に入ってみた。

思わず声を上げてしまった。

学校の教室くらいの広さの部屋に、全身青装束に身を包んだ数百人のハッピーハッピー教の信者たちが所狭しとひしめきあい、祈りを捧げている。

10軒ほどの民家しかない小さなこの村の一体何処にこれだけの人数が暮らしているのか。

話しかけてもうんともすんとも言わない人がほとんどだったけれど、中には素直に退いて道を開けてくれる人や、信者ではないぼくを見て襲いかかってくる人もいた。

すったもんだありつつ、どうにか信者の群れを押し分けて協会の二階に登ると、件のカーペインターさんがいた。

顔だけ見れば気優しそうなおじさんだが、彼もご多分に漏れず、全身真っ青なスーツに、青い右手に青いペンキという異様な出で立ち。

瞬間、ぼくはこの人を倒してポーラの居場所を訊き出し、彼女を救い出さなくてはならないのだと確信した。

戦いを覚悟し、勇気を出してカーペインターさんに声をかける。

「世界のすべてをブルーにして幸せな社会を築くために、きみの力を借りたいんだ。」

案の定の狂っていたが、どうせ断ったら戦闘になるのだろうと思い、とりあえず「はい」と答えてみた。

するとカーペインターさんの態度は急変し、そんなの嘘に決まってるだろ!ワハハ!なんて言われて、ものすごい電撃を浴びて、気づいたら村の牧場に立っていた。

横には真っ青に塗られた牛が一頭。

 
…なにこれ?

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