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「愛のコロッケ」(イノトモ)を歌いながらコロッケをつくる

コロッケ、

それは もう火が通っているイモと肉に
なぜかさらに小麦粉と溶き卵とパン粉をまぶし
熱くてこわい揚げものをしないといけないという
ハードルのとても高い料理。

料理が苦手な人間にとっては。

だけど、そんなめんどくさい工程を乗り越えてできあがるコロッケは
さっくさくでほっくほくで美味しすぎる。

食べたい。

できたてのおいしさに出会うには作るしかない!

意を決して
じゃがいもをむく
チンする

たまねぎをみじん切りにする
目がしみる

ぼくの~ちいさな~手でまる~めた~♪
頭の中でイノトモの「愛のコロッケ」がながれだした。

ボクのちいちゃな手で丸めた
愛のコロッケ キミにあげる
キミの小さな気がかりも
ボクのこの手で丸めてあげるよ

君の、闇や、痛みを
ナツメグ風味のコロッケに
混ぜて、揚げてしまおう
オイシク食べてあげよう

「愛のコロッケ」イノトモ 

20年前ぐらい、学生のころよく聴いていた曲。
なんかずっと好きで、いまだにたまに聴いている。

でもこうやって、料理をしながら聴くと
わたしにとって「キミ」とは家族のことで、
こんな気持ちでごはんつくってあげたいな、
と思った。

夫や息子や自分の今日あったヤなこと全部丸めて
油でジュージュー揚げて
おいしく食べちゃえばみんな笑えるんじゃないかな。
そんな風にできたらいいな。


愛の~コロッケ~キミに~♪
熱唱しているうちにコロッケがサクサクに揚がった。

ハフハフしながらつまみぐいをする。
うま~!
ほら!食べてみ?
夫と息子の口にコロッケを入れに行く。
グーサインをもらった。

おいしいと食べさせたくなるんだな。

まずは自分がおいしいと感じることが大事だなと思う今日この頃です。



「愛のコロッケ」イノトモ


〈余談〉
おいしすぎて、次の日もコロッケしてしまいました。

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