駐在帯同2か月を終えて。「これでいいのかな?」という焦りと向き合う。
2023年初夏から始まった駐在妻生活、2か月が終わりました。
前回、『日本で会社員をしていたときは、役割立場、年齢などなど、知らずと自分で自分を縛っていたものがあったんだな』と、ありがちな気づきですけど、実体験を通じて、しみしみと、身体で理解をしたことを書きました。
2か月が過ぎて、日本からの航空便・船便すべてが届き、VISA更新も終え、ようやく赴任手続き的なものは完了しました。
また、住んでいるタイ・シラチャの街は、ぎゅっと集まった小さな町なので、うろうろするうちにだいたいはつかめてきました。タイ語教室にも通い始めました。
もともとタイは何度も訪れたことがある大好きな国というアドバンテージのおかげもあって、新生活の立ち上げ自体は想定よりもスムーズにいったように思います。(ぱちぱちぱち、自分に拍手👏👏)
こうして、客観的に見たら新生活が軌道にのってきているにもかかわらず、なんとなく感じるモヤモヤしたものがありました。満たされなさ?後ろめたさ?焦り?・・・暇だから感じるだけでしばらくしたら気にならなくなるのでは、とやり過ごそうとしたこともありますが、いつまでも小骨のようにひっかかる。。。。
うまく言語化できない、けれど確かに存在するこのモヤモヤ。時間もたっぷりあることだし、いっちょ向き合ってみようと、『書く瞑想』を行ってみました。
簡単にいうと、
・自分の心のエネルギーを下げた出来事(不安、葛藤、焦り、自己嫌悪、怒り、劣等感など)
・自分の心のエネルギーを上げた出来事(ヨカッタ、感謝、楽しかった、嬉しかった、成長できたなど)
をつらつらと書き出し、そのなかで
・「今、何が一番嫌なのか?つらいのか?」
・「今、一番良いと感じていることは何か?」
を芋づる式に掘り下げていく、自分ひとりでできるワークです。
数日間やってみたら、こんな感じになりました。
■下げた出来事
・外出しようと思っていたのに、結局ぐずぐずして一日家にいた
・どうでもいいようなYoutubeを長時間みてしまった
・買ってきたフルーツがおいしくて、全部食べてしまった。残しておきたかったのに
・しいたけ、高かったのに、カビが生えていた。買ったばかりなのに。
・台所にアリの行列が。ついに我が家にも来た
・ロビンソン前のにぎやかな屋台。どれも美味しそうなんだけど、目がちかちかして、なかなか選べない。疲れる。
・会社からメールが届き、ふと職場であった嫌な出来事を思い出した
■上げた出来事
・お味噌汁を出汁とりから丁寧に作れた
・湯船につかってのんびりできた
・『XXXX』が面白い。いい本にタイミングよく出会えた
・夫と毎日会える
・夜、布団に入るとすぐに眠れて、朝まで熟睡できた
・屋台で買ったさつまあげが好みの味で美味しかった
・初めて入ったカフェ、タイ人の店員さんが上機嫌で優しくしてくれて寛げた
(こうしてあらためて自分で書き出した内容を眺めると、ちっぽけなことでくよくよしたり喜んだりして日々生きてるんだなとおもいます・・・🙄)
■掘り下げる
自分で書き出した内容をさらに深堀していくと、「これでいいんだっけ?タイでの日々の過ごし方、私うまくできていないんじゃ・・・」と、何度も何度も頭の中でささやいている、口癖みたいなものがあることに気づきました。
「限られた駐在期間なのだから、積極的に外に出たほうがいいんじゃないか」「今しかできないことにもっとチャレンジしたほうがいいんじゃないか」「読書もいいけど、だったらカフェで読んだほうが有意義なんじゃないだろうか」・・・
「~~したい」ではなくて「~~のほうがいいんじゃないだろうか」が多いんですよね。ということは、果たしてこれは自分の本心なのだろうか?
もしかしたら、自分の外側にあるヨソ様の価値観ではないだろうか。
結局は、どういう過ごし方をしたら自分が喜ぶのかは、自分の中にしか答えはありません。タイでの生活、かつ、会社員でない専業主婦の日々については、まだよくわかっていないことばかりなのだから、判断がつかなくて当たり前。活動的な過ごし方も、引きこもってだらだらする過ごし方も、まずはいろいろやってみることが先で大丈夫。
それにそもそも「うまく過ごす」の「うまく」って、何基準?自分の中にしか答えがないことなのだから、他人と比較する必要はない、自分の感覚とペースで大丈夫、少しずつつかめてくるはず、無理せずにね、と、
書きながら自分で自分を励ましているような感覚になり、なんともいえないあたたかい気持ちになりました。
”自分が喜ぶ過ごし方探し”は、”自分の本音に心から耳をすませること”なのかもしれません。会社員をしていたころは、なかなかそんなことを考えてばかりもいられなかった。
不思議なもので、こうやって一度言語化できてしまうと、モヤモヤとしていたものや、何度も聞こえていた「~のほうがいいんじゃないか」というささやき声も、す~~っとどこかに消えてしまいました。
きっとまた「このままでいいんだっけ」とモヤモヤすることもあるでしょう。けどその時は、再び向き合って言語化してみたらいいのでしょう。
2か月のふりかえりはここまでです。
また書きます。