リアル70年代〜洋楽女子話⑦フリートウッドマック、10cc、ELO
なんだかんだで、音楽とは腐れ縁なのかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。
63年の早生まれで、70年代半ばから音楽は生きることを助けてくれたけど、私としては黒歴史(?)もあった。
その⑥、黒歴史時期の他のアーティスト、10cc、E・L・O、フリートウッド・マックなんかの話。
10C C
10C Cは中1ぐらいから、知ってて聴いてたかなぁ。あの曲が大好きで。
『I'm Not in Love』が。
77年の
『The Things We Do for Love』(邦題愛ゆえに)も大好き。
その後の「Dreadlock Holiday』(邦題トロピカルラブ)は、レゲエを取り入れたハシリの感じで、良かった。
が、『I'm Not in Love』はマジで大好きで。あの幻想的な声のコーラスは、唯一無二の雰囲気なんですよね〜。
調べたら「624人分(3人×13音階×16トラック」って、馬鹿じゃないの?のレベルで声を重ねてて。(当時はアナログだからなお)
で、今のテクノロジーで、DTMで、ボカロでこの曲を再現することに挑戦してるサイトを見つけました。
楽器屋さんの、島村楽器の人がやってて、まあまあな再現度で、ビックリした。10ccのやり方の説明も、ちゃんと書いてあって、こんなコーラス?を作ってみたい人、彼らのやり方を知りたい人には、必見な感じ。今のやり方でも、まあまあ面倒そうだったのは、笑えるけど。
まあ、アナログな人海戦術で、まずやった彼らの凄さを、より納得させられた。
いつの時代も、こだわってやる人はキチンとやって良い物を生む…のかも?クイーンとはまた違う感じで。
Rhodesかなぁ?エレクトリックピアノの優しい音も、マッチしてて好き。
心に内面に向く曲
私は聴くと考えに耽る、瞑想を始めたくなる感じ。頭が心に、内面に向くような曲かと。内省的になる。
メロディーも歌詞も良くて、好きじゃないって言いながら、「めっちゃ好きやん!」って突っ込みたくなる。笑
この曲はライブでの再現が難しいから、シングルカットに反対したメンバーもいたらしいけど、それぐらいこだわって作ったんだなぁ…。元はボサノバ調だったのは、やめてくれて良かった!ってなるけど。
この後すぐに、メンバーは半分に分かれてしまって、色々とテクノロジーも発明されたりで、音楽界も違う方向に進んでいったけど、この曲を作るアイデアがあった人たちだったなら、4人で続いてたら、どんな曲が出来たのか、聴いてみたくなる。
アルバムで、架空の映画のサウンドトラックを作るって発想(アルバムのコンセプトがソレ)だしね…。
中1女子には早かったけど、その後もずっと定期的に聴いて、音楽的にも大好きだった。歌詞も良いんだよね〜。
好きじゃないけど、壁に写真貼ってるとか。素直じゃない、若い男の子の可愛さが。笑
私は「誰かステキな彼氏から、こんな感じの電話かかってこないかなぁ」って思ってた。笑
今も思ってるけど。笑
エレクトリック・ライト・
オーケストラ
E .L .Oは私の好きなテイストを、色々全部ぶっ込んだ感じで、聴き続けたバンド。
が、正直中学時代、ストリングスを前に出した感じの曲には、それほどハマらなかった感じ。
カントリーっぽいギターが目立つ曲、オーケストラが前に出る曲、ちょっと黒っぽかったり、シンセ使ってからはポップな感じありで、時代ごとにもちょっと違って。
幕の内弁当なのか、ミックスジュースなのか、イマイチわからないけど、出来上がったのは、「なんか知らんけど、私好みになってる!」感じの不思議なバンド。
オリビア・ニュートンジョンの映画
「ザナドゥ」のサントラもやってたっけ。
『Don't Bring Me Down』はアメリカの南部っぽいロック系で、看板のストリングス無し。でも好きだった。
『Hold On Tight』はノリが良くて好き。イギリスのバンドだけど、アメリカっぽい雰囲気の曲が、私は好みだったかも?
ホンキー・トンク風のピアノとか、太いベースの音も好きだなぁ。ドラムの音もハードロックバンドとは、また違う音で。コーラスの入れ方も気に入ってて。
♪「ホー〜ンオーンタイト」って部分のコーラスが特に気持ちいい。
ジャケットが良い
E・L・Oは毎回ジャケットも良かった。
最近、彼らの昔のジャケットが素晴らしい時期の盤が、再販になってるのは、嬉しい驚きだったわ〜。
当時は宇宙っぽいイメージのレコードジャケットは多かった。
E・L・Oもそうだけど、ちょうどこの時期、日本人アーティストの長岡秀星さんのジャケットは、めちゃくちゃカッコ良くて、ミュージシャンたちにも大人気で。
見れば「長岡秀星さんか?」ってなるほどの独自の作風で。アース・ウインド&ファイヤーや、ディープ・パープルのジャケとか、何枚も世界的な人のジャケを手掛けてました。
日本のアーティストが、世界で愛されてて、嬉しかった。この頃は世界で活躍するKENZOさん(高田賢三)や、三宅一生なんかもいて、なんか「これから、日本人も世界でもやれる」みたいな、前向きさを感じさせてくれた人だったなぁ。
日本で知名度が高い『Twilight』はよく聴いたかな。日本のドラマの「電車男」で、イントロが流れた時は、わぁ〜!ってなったな。日本でもメジャーになった感があったのと、電車が出発する感じにマッチしてて。
この動画は、プロローグ付きのバージョン。
このプロローグ、バッハとか讃美歌っぽくて、宇宙っぽい。宗教と宇宙はイメージ通じるのか?わからないけど。笑
シンセのピコピコした音も、安っぽくならずに、上手く使ってる感じ。
改めて聞くと、この頃はコーラスを多用した曲が多かったと言うか、どのアーティストもわりと重視してた感じはある。で、私は、そんなコーラスが良いバンド好きだったかなぁ。コーラスって大事かも?
私としては、初期から聴いたけど、珍しく初期より中盤以降のほうが好きになったバンド。
フリートウッド・マック
フリートウッド・マックは、アルバム『Fleetwood Mac』(邦題ファンタスティックマック)辺りから好きで、前に遡って聴いてた。最初に好きになった曲は、『Say You Love Me』かな。
この曲も、明るい曲調の曲。バンジョーっぽい音も鳴ってて、ちょっとカントリー風味もする。イギリスのバンドだけど。笑
76年にアルバム『Rumours』(邦題噂)が出てからは、どハマり。このアルバムは本当に名盤。ジャケもカッコいいし。中3時代はアルバムを毎日、毎日聴いたかなぁ。ラジオでも、曲はよく流れてた。
『Go Your Own Way』『Dreams』が特に好き。他にも『Don't Stop'』とか、アルバム全部が好き。
『Go Your Own Way』は明るめの曲調で、聴くとポジティブな感じ。私は勝手にポジティブになってた。笑
実はメンバー内の破局が絡んだ曲らしいのを、最近知った。当時はメンバーも知らなかったらしいけど。「知らんがな!」やわ〜。
マック風味は薄めなのかも知れないけど。基本的に、アコースティック、生楽器の音も好きな私は、この曲のアコギの音は大好きで。
歌詞も「自分の道を進んで行け!」って、励まされてるみたいで、前向きになれた。勝手に自分に言われてると思って。笑
出て行って、自分の道を行けば?なんて、男が未練がましく言ってるなんて、全然わかってなかった。笑(歌詞カードも持ってなかったしな、レコード買えないから)
『Songbird』も沈んだ気分の時に聴くと、落ち着くし癒される。
何だか心が縮こまってしまってる時、ゆっくりと解きほぐしくれる、解放してくれる感じで。気持ちをゆったり持たせてくれる感じ。こっちは愛に溢れた曲なのは、ちゃんと理解してた。笑
ちょっと暗めの曲に味があるから、後の『Gypsy』(邦題愛のジプシー)も好きで。怪しげ?な暗さと言うか。ブルースバンドとして始まったけど、ブルース風味でもなくて。
そう言うと、マックもイギリス生まれだから、イギリスのグループ好きなのかも?今回も3つともイギリスだし、紹介したバンドもイギリスが多いな。当時は、まだイギリスの音楽も元気があった。
このバンドも、歌える人も、曲作れる人も多いのは強みかなぁ。女子2人含めて。で、ちょっとマイナーな調のアレンジやメロディーが、マックらしさかも。
ここも、メンバー色々変わってるし。(後に好きになる、ボブ・ウェルチがいた時代があったのは、当時は知らなかった)
だいたい誰かの彼女や嫁をバンドに一緒に入れたら、問題起こすだけ…ってイメージがあったけど、マックは機能した感じ。ま、揉めてもね、良いアルバム出来るなら、まあ良いやん!です。笑
男女グループなら
アバじゃないマック!
私には、男女混成グループと言えばアバじゃなく、マック。
マックと言えば、アップルでもなく、マクドナルドでもなく、フリートウッド・マック。笑(当時はマクドナルドは、周りでは圧倒的に、マクドと呼ばれてたし、イントネーションもちょっと違う。語尾を下げる感じ。笑)
アバも『Dancing Queen』がヒットして以降、ラジオでよく流れてました。アバは嫌いじゃないけど、わたしはマック!笑
アバは明るいイメージだったかなぁ。曲はそうでも無いのもヒットしてたけど。
が、考えたらベイシティローラーズ聴きながら、フリートウッド・マックにハマってる女子中学生なんて…。
アバならまだいそう。が、マックと、ローラーズはね。可能性として低そう。
学校には洋楽聴いても、マック好きなんて人、卒業するまで誰もいなかったし。知ってる人はいただろうけど。
日本のどこかには、似たような人は多分いたかも?だけど。