リアル70年代〜洋楽女子話㉙キャロル・キングPart2
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。
70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に、洋楽にハマる。
今回は、書かなきゃいけない、外せない人、キャロル・キングのPart2、笑
ちょっとだけ、若い出産と映画「ベイビーブローカー」
筆は重くても、書かないと!な、キャロルキングの話ですが。笑
ソロのシンガーソングライターの時期になっても、まだ私の洋楽歴より前です。笑
真面目に、曲が多すぎるし、アルバムが多すぎて、手に負えない。笑
苦節10年?再デビュー、
アルバム、ライター
当時、私がアルバムを聴けたのは、ファーストの『Writer』と
『Tapestry』(邦題つづれおり)ぐらいで、後はシングル曲とか、カバーされた人の曲で、聴いた感じで。
まあ、他が霞むぐらい、とにかく
『Tapestry』(邦題つづれおり)が良いアルバムだから、それを聴きたくなるし、満足しちゃう感じはあって。
この2枚は、スルメ・アルバムな感じ。笑
『Writer』も、キャロルキング感が、いっぱいなアルバムで、好きだった。
2曲を除いて、作詞を元ダンナさんがやってるから、離婚前に歌詞はあったのか、曲は出来てたか?
以前に提供した曲が、3曲入ってるから、彼女の作曲だけど、セルフカバー色もあるアルバム。
考えたら、16歳でソロでデビューしてるから、日本だと「苦節10年、再デビュー!」の小林幸子的な感じになるけど、彼女からは、そんな感じは全くしない。笑
おまけに、普通に2人の子持ちだし。人生を生き急いでる感は、なくもないけど。
離婚後に、映画で話題になった、ロスのローレルキャニオンに、キャロルと子供たちも、お引っ越し。
バンドも組んでるし、子育てしながら、近所のミュージシャンとも交流したたんだろうなぁ…って。後にレコーディングに参加したりしてる人も、沢山いるし。
当時集まってた人たちと、年齢はそれほど変わらないか?
42年生まれだから、離婚が68年ごろだと26歳だから、当時の仲間よりちょっと年上?
子供たちは、10歳より下な感じ。
まだ何モノでもなかった若手とは違って、既に凄いキャリアはあったし、多分金銭の余裕はありそう。笑
そう言う意味では、ちょっと違う存在だったかも?だけど。
女性は10代で出産して、思ってた未來とは人生が変わって、生きたいように生きられず、苦労する人は、ゴマンといる。が、キャロルからは、全くそんな感じはしない。笑
ちなみに、今回彼女の時代に、粉ミルク事情がどうだったかも、調べてみた。
粉ミルクが19世紀には発明、発売されてたって言うのは、ちょっとビックリだったけど。笑
おっぱいが無いと、赤ちゃんは死ぬしか無いから、やっぱり必要な物だったから、早かったんだなぁってなって。
開発者は、何故かロシア人?みたいな。笑
この時代だと、アメリカで普通の生活が出来るレベルなら、買えるようになってたから、彼女も仕事しながらの、子育てが可能だったのかも?笑
この映画、「ベイビーブローカー」も観た。若くて貧しいがために、子供を捨て養子に出そうとするんだけど…な話。
母親の女の子役の、アイドルで女優やってる 韓国のIUちゃん。そこら辺の投げやりさと、もどかしさを上手く表現してた感じ。
特にキャロルの時代、若くて妊娠したら、多くの人は学校辞めて、ウェイトレスや掃除なんかの、学歴不問な仕事をして、働き詰めなイメージがあるけど。
映画やドラマでも、よく見かけるし。
やっぱり持つべきモノは、手に職って言うか、才能なんか?とはなったり。笑
私は今さら、手に付ける職もないけど。
まあ、良い曲を書く才能があったら、何歳でも、誰も苦労しないよなぁ…。笑
が、諦めないことは、大事かも?は、彼女からは感じるかなぁ。
時間の使い方も上手いのか?
曲が勝手にどんどん出てくるタイプの人、なんかなぁ…もある。
集中しないと、出来ないタイプだと、両立は難しそう。笑
アルバムの曲は、1曲目の
『Spaceship Races』(邦題宇宙の果て)は、次のアルバムの頭の曲
『I Feel the Earth Move』(邦題空が落ちてくる)と、似た雰囲気のある曲。
ロック色が強め。
アルバムの頭は静かに入るより、盛り上がる感じにするのが、好きなのかも?
私も、このロック路線は実は好きで。
彼女の持ち味でもある、ピアノ弾き語り的なのも良いんだけど。
弾き語り調になると、カバーした人が半端なく上手い人も多いから、彼女自身の歌い方に、ちょっと物足りなさを感じてしまうこともあったり…。笑
好きだし、良いんだけど…な感じで。
有名な人は、何故かほぼカバー無し。
彼女のが好きだから、良いんだけど。笑
次の曲『No Easy Way Down』(邦題夢いっぱいの風船にのって)は、邦題はなんか頭の中が、お花畑な人の感じに見えちゃうんだけど。笑
コレも、次のアルバムの曲に似た感じのがある。でも、この曲も気に入ってた。
セルフカバー1曲目
『Goin' Back』は良き。私は、このカントリーロックな感じが、好き。
後半、少し明るい感じになるのも、良い感じだし。
元は彼女が66年に、ダスティ・スプリングフィールドに提供した曲。ゆっくりなテンポで、バラード風。
68年には、ザ・バーズもサイケな感じでカバーしてる。実は、バーズはちょっと苦手だったし、聴いた記憶が無くて。なんか、暗くて厭世的な雰囲気がダメで。笑
で、私が良きな曲は、やっぱりカバーされまくってる。笑
バーズのバージョンは、ちょっと投げやりな感じで歌ってて、他のカバーもコレか、ダスティの方向性。
何故かフレディ・マーキュリーのも出てきた。が、フレディだけど、何故か歌い方にフレディらしさが無い。
プリテンダーズは、明るく楽しげにしてくれるかと思ったが、バーズとキャロルの折衷みたいな感じで、今ひとつ。
ちょっとバーズ風なら、このフィル・コリンズのが、好きかなぁ。2010年に歌ってた。知らんかっわ〜だけど。笑
まだまだ、愛されてる、キャロル。
セルフカバー2曲目
人に提供したセルフカバーを、先にまとめると、64年リリースの、ブラック女性シンガーのベティ・エベレットって人の
『I Can't Hear You No More』(邦題遠くに行っても)。
この曲も、ビルボードの66位とか。
バックの男性コーラスに乗せて、ホーンも入ってて軽快な感じ。これぞ60年代な感じのアレンジ。歌も良いし。
私が聴いた記憶は、うっすらな感じ。
60年代はこんな感じの曲が、もうたくさんあったから。混同してる可能性はある。笑
ノレるし、楽しい感じ。やっぱり、まあまあブラック系の人の音楽も、作ってたんやなぁって。
キャロルのバージョンは、全然雰囲気は違う。ロックとブルースっぽいギターが入る感じで、私は好き。70年の。
6年ごとに、別バージョンが出て、そして、この曲で1番売れたバージョンが、76年のヘレン・レディの、ディスコバージョン。
まさかの、ディスコ?ってなった。歌ってる人も、このイメージがない人だし。
私は聴いた記憶が、あんまりないけど。笑
ヘレン・レディって、こんな作風だった?ってなったんだけど。
71年にチャートNo.1になり、翌年ウーマンリブの映画でも使われた曲
『I Am Woman』(邦題私は女)
は、聴いてたと思う。
共作だけど、自分の曲。ハマらなかったから、じっくりとは聴いてないけど、雰囲気はリンダ・ロンシュタット系の、カントリー風味な感じの人かと、思ってた。
彼女がカバーした曲も、クロスビー・スティルス・ナッシュとかだったし、元はそんな感じの人って、思ってたんだけど。笑
オーストラリア人とは、知らなかった。
そして、キャロルの曲が入ったアルバムの、参加ミュージシャンも、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、レイ・パーカーJr.、トム・スコットって、取り合わせがちょっとウケる。笑
彼女は元はちょっとアコースティックロックだし、TOTOが2人いて、ゴーストバスターなブラックのレイと、JAZZのサックスのトム。
わかるような、わからないようなメンバーで、ディスコ風のアレンジするのが、ちょっと?な感じがする。笑
この曲は、3曲三様な感じで、面白くはある。
で、今回見つけた、JAZZロックグループになってるけど、ドリームスってバンド。
ご存知の方もいらっしゃるかも?
ソウルなファンクな、JAZZな感じで、この曲をカバー。私は、わりと好み。
実は、キャロルバージョンに、近い感じもする。
セルフカバー3曲目
セルフカバーの3曲目は、Part 1で紹介した、ドリフターズの
『Up on the Roof』
キャロルのは、コレ。
シンプルに、ギターとピアノで始まりストリングスが入る、バラード曲な仕上がりに。
先に出したドリフターズの、60年代ブラックポップスな感じとは、雰囲気はかなり違う。
この曲も、リリース直後から、たくさんカバーされてて、あのロコモーションのリトル・エヴァとか、ケニー・ランキンとか。
この3曲の最初のレコーディング作は、
Part 1の、こっちで。↓
ローラ・ニーロって、キャロルと同じ時代に活躍した、シンガーソングライターの女子も、カバーしてた。これは聴いた覚えが、定かじゃない。
68年デビューで、人に曲を提供してるところも、キャロルと共通点かなぁ。
彼女の曲も、色々な人にカバーされてた人だから、その人がわざわざカバー曲に選んでて。
彼女が歌ってリリースした中では、1番のヒットが、キャロルのカバーとは…だけど。人生はわからない。
キャロルのバージョンに似てるけど、穏やかな雰囲気の、コーラスがキレイな、和むアレンジ。ゆったり、穏やかな夜に合う雰囲気。声も落ち着くし。好きになった。笑
正直、彼女が書いた曲は、微妙にズレていて、聴いてない曲が多い。
フィフス・ディメンションとか、バーブラ・ストライザンドが取り上げてたみたいだけど。
聴いてみたけど、流れてたかも?だけど、記憶にない感じで。
NYを拠点にしてたから、ウェストコースト好きの私は、多分聴き逃してた感じ。
この時代にも、まだまだ才能溢れる女性シンガー、ライターがたくさんいたんだなぁってなる。もったいなかったなぁ。笑
女性たちが、歌声として消費されるだけでなく、自分の作りたい、表現したいモノを、きちんと形に出来るようになった時期が、きたからなのかも?
で、また違う方面から、曲にアプローチしたのが、まだ、ダンナさんと一緒だった、ティナ・ターナー。アイク&ティナ・ターナー時代にカバー。
この曲は、めちゃくちゃカッコいいから、ティナバージョンが良き、ってなるかなぁ。オリジナルも良いけど。
ティナ・ターナーも、書かなきゃだけど、筆が重い1人。笑
が、ファンキーに、この曲をカッコ良くしてくれてて。73年リリースのアルバムの曲。
聴いてたけど、マジでキャロルと同じ曲って、わかってなかったかも?
別の曲って、認識してたかも?笑
プラウド・メアリーの後だから、何かで聴いてた。
カバーしたくなる曲
他にも、
『What Have You Got to Lose』(邦題私の胸にとび込んで)は、後のフュージョン系のバンドが、ボーカル入り曲に採用しそうな匂いがするっぽい。笑
オシャレな雰囲気の曲。好きだった。
タイトルは、ちょっと子供の匂いがしなくもない、『Raspberry Jam』
も、JAZZっぽくて、後のフュージョングループがやりそうな曲。
クルセーダーズ?ウェザーリポート?とか、ボーカル迎えてやったら、良さげ?に聴こえる感じ。笑
もっとオーソドックスなJAZZ寄りの雰囲気、グループじゃなく、ピアノトリオとかでも良さそう。笑
スタッフや、スクエアには合わないけど。笑
ちょっと、讃美歌風な、当時の雰囲気がある曲『Can't You Be Real』(邦題夢を追っても)、も好きで。
私は勝手に、オルガンの音からか、プロコルハルムの、あの曲を思い浮かべたりしたかなぁ。笑
が、この頃らしい曲な感じはするかなぁ。
カバーをおすすめするなら、プログレバンドにはハマるだろうけど、意外にロッド・スチュアートに歌わせてみたくもあるかも?笑
彼は、彼女の曲をまあまあカバーしてるから、今さらなチョイスかも?だけど。
『Sweet Sweetheart』も好き。
『I Can't Hear You No More』(邦題遠くに行っても)や、この曲は、リンダ・ロンシュタットが歌ったらどんな感じ?って、彼女に合いそうな気がしてて。笑
ただの一般人の私に、そんな風に色々考えさせてくれるぐらい、キャロルの曲は、何かイマジネーションをくれるのかも?
ずっと人に曲を提供してきた人だから、カバーを頼む敷居が、低かったのかも?だけど。
が、まずはこの曲を、「私が歌いたい」「◯◯に歌わせたい」と感じなきゃ、誰も頼まないだろうし。笑
曲の解釈次第、アレンジ次第で、色々と変わる、変幻自在な何かを感じさせるのが、キャロル・キングの作る曲、魅力なのかも?