創作大賞2024授賞式に行ってきました
去る10月25日、創作大賞2024の授賞式が行われました。
私は受賞者OGとしてお祝いの場に参加させていただきました。
受賞者のみなさま、おめでとうございます。
ご存知の方もおられるかと思いますが、創作大賞はプロアマ不問とのことですので、今回も応募しておりました。2作品が中間選考通過しましたが、どちらも加筆を想定した内容で文字数も25,000文字ほどでしたので、正直受賞する自信はありませんでした。
とはいえ、残していただけた以上は期待してしまうというもの。
前回や他賞での経験から、この日に連絡がなければ駄目だろうと特定した日に連絡がなく、少しのがっかりとそれより大きなやっぱりなという気持ちでおりました。
常々自分のあまりよくないところだと思っているのですが、私は落選のショックをあまり感じません。もちろん残念には思うのですが、どんな自信作であってもあっさりと結果を受け入れられてしまいます。まあそれはそれとして。
その数日後にOGとしての授賞式へのお誘いがありました。
何を隠そう私は授賞式という場が大好きです。人がたくさんいて、笑顔が溢れていて、ポジティブな感情に満ちていて。迷うことなく参加のお返事をしました。
note placeを訪れるのは3回目。方向音痴であってももう迷わないもんね!とたいして道順を調べもしなかったのに、偶然にも当たりの出口を出て(後から知ったのですが四ツ谷駅にいくつかの出口があるらしい。運が良かったというしかない)、スタスタと目当てのビルに辿り着き、エレベーター前の角ではたと立ち止まりました。
「何階だっけ?」
メールを確認しようにもなかなか見つからず、焦り始めたところでやっと該当メールを発見。おっけー、7階ね。
角を曲がり、エレベーターホールへ。そこに貼り紙が。
『note place 7階』
えー。ここまで既に800文字。まだ会場にすら辿り着いておりません。
おいおい、いつになったら授賞式レポになるんだよ、とお思いのみなさん、今更ですが、レポは期待しないでください。
それよりも、note公式さんの記事をご覧ください。
ほかにも、クリエイターさんが臨場感たっぷりのレポを上げてくださっていますので、そちらもご覧いただければと。
とはいえ、来年以降の受賞者が過去の授賞式の情報を求めてお読みにならないとも限らないので、せっかくここまでお読みくださった未来の受賞者のために、ちょっとだけ。
きっと気になるのは式の雰囲気とドレスコードかなと。
あくまでも私個人の印象を申し上げますと、式の雰囲気はリラックスムードです。万が一、足がもつれて転んでも、スピーチがグダグダでも、あたたかく見守っていただけると断言できます。何も怖がらなくて大丈夫です。
服装も個人的には、クリエイターだしなんでもありなんじゃね?と思います。それでも目立ちたくないんだって方は、女性ならワンピース、男性ならジャケット、そのくらいで溶け込めるかと思います。
そしてなんと、今年の受賞者へは名刺がプレゼントされたようです! 昨年、私は直前に名刺を印刷したので、ちょっとバタバタでした。noteさんのこの心遣い、素晴らしいですね。
閑話休題。
会場に入ると、まあまあ早い方でした。再会した方とご挨拶したり、前回はお話するタイミングを逃してしまった方と一年越しでご挨拶させていただいたりとするうちに贈呈式の時間に。
2023年は受賞者と参列者が向かい合う席の並びで、めっちゃ見られるじゃん…とちょっとドキドキだったのですが、2024年は受賞者も参列者もステージの方を向くように並んでいました。(それはそれで、壇上から見る景色は人、人、人…だったのでしょうけれども)
メディア賞の受賞者のスピーチは、どなたのお話にも胸が熱くなりました。熱い思いを持っていれば必ず受賞できるものとは限りませんが、少なくとも、熱い思いがなければここに立つことは叶わないのだと思いました。
入選、読者賞、ベストレビュアー賞の方々がメダルを授与されるお姿にはこちらまで笑顔になりました。
初心を忘れずにいようと心がけてはいますけれども、改めて初心に立ち返ることができました。
お祝いをしながら、こちらが応援されているかのような気分でした。
素晴らしい式でした。
この後、懇親会となるのですが、お気づきでしょうか、私、写真を一枚も撮っておりません!
割と緊張とは無縁なので、受賞者だった前回の方がパシャパシャと写真を撮っておりました(カメラの擬音が古いのはお気になさらず)。
しかもですよ、同期の方々からサインをいただけるチャンスなのに、御本を持参するのを忘れました! というか、思いつきもしませんでした!
さらにですよ、サインをさせていただいたのですが、自分のサインセットを持ってきませんでした! いやだってサインするとか思わないじゃん…
ただただ気軽に身一つで行って、すごいすごい!めでたいめでたい!おいしいおいしい!たのしいたのしい!となっただけの一日でした。
昨年はnoteを始めたばかりということもあり、あまり自分からご挨拶することもできずに、ぽつーん、としていたところを親切なバニラファッジさんに声をかけていただき、寂しい思いをせずに済んだという顛末がありました。
昨年の↓
今年は同期のほかにもお知り合いも増え、「〇〇さんに紹介してもらえますか?」とお願いしてみたり、自ら「ご挨拶させてください!」と突撃したりできました。成長した!
今年の懇親会は、はじめのうちは新潮文庫nexの担当編集者さんとお仕事の話をして、その後は軽食を軽くない量をいただきました。もはや普通にお食事。
いろいろな方とお話できましたが、星月渉さんとご一緒させていただいた時間が長かった気がします。星月さん、ありがとうございました。
終了間際は星月さんと最東対地さんとお話させていただきました。
最東さんが赤ワインとコップを持ってきてくださったところ、星月さんが「ワインは白の方が好きです」と言って、すぐさま最東さんが白ワインを取りに行ってくださるという、えっ、いいの!? あの最東さんだよ!? という一幕もありつつ、楽しく過ごしました。
閉会後、noteさんからお土産と会場に飾られていたお花のお裾分けをいただきました。
星月渉さん、せやま南天さんと外までご一緒し、星月さんとはビルの前で「書き続けて、またお会いしましょうね!」とお別れし、せやまさんとは駅の改札口でお別れ。
ああ終わってしまったなぁ…と余韻に浸りながらホームで電車を待っておりました。
が、終わっていませんでした。
「創作大賞の授賞式に出られた方ですか?」
声をかけてくださったのは、YASUさん。エッセイ部門で入選された方とのこと。
「お花を持ってるのでわかりました」
たしかに! 黄色いお花、目立つ!
途中までご一緒し、お話しました。
「バンドの話なんです」
「そうなんですね。読みます」
帰路で読もうとしましたが、身動き取れないほどの混み具合でスマホを取り出すこともままならず(お花は死守しました)、結局読んだのは翌日でした。
えっ、思ってたのと違う……。
結果として、自宅で読んでよかったです。泣きました。
お祝いに行ったはずなのに、いただいたものの方が多い授賞式でした。
クリエイターのみなさま、メディアのみなさま、noteのみなさま……さまざまな思いや表現、行動はあれど、同じ方を見つめているように感じました。
このような素敵な時間と場所にいられたことを幸せに思います。
ありがとうございました。