立ち止まる必要を知った頃
勇気を出して立ち止まってみたら変化が現れた。
今まで走り続けて満身創痍だった事に気付けた。
休養に入った1日目から急には止まれなかった。
不安で結局、仕事の連絡など対応を行った。
家での声が出ない状態は変わらなかった。
食欲も湧かず変化はあまりみられなかった。
2日目から徐々にペースを下げた。
いつもの時間に起きて朝に散歩に出てみた。
少しだけ仕事の事を考える時間を減らせた。
掠れ声で少しだけ話す力が出てきた。
食欲の変化はない。
3日目には小さな変化が現れた。
仕事の事を考える時間を更に減らせた。
テレビを見ていて声は出ないが少し笑えた。
更に首肩の凝りが少し減った。
この時に凝りも身体の警告信号だったと気付けた。
少しだけ食欲があり食べたいと思えた。
以降は同じ様に少しずつ良い変化が現れた。
いつもの時間に起きて散歩をルーティン化し、
小さいながらも声を出せるようになっていき、
無理にではなく自然と笑える様になって、
少しずつ食事も摂れる様になり、
身体の痛みも減っていった。
何よりも仕事の事を考える時間がかなり減った。
たったの1週間だったが随分と改善に向かっていた。
自分と向き合うための書き出しも行った。
復帰の前日は少し動悸がして、
仕事に行く事が憂鬱ではあったけど
これ以上立ち止まると動けない気がしていた。
なので1週間を経て復帰した。
正直言って完全によくなったとは言えない状況。
それでも笑顔の仮面を被って仕事はできそうだった。
休みの間のお詫びと感謝を伝え普段に戻った。
職場での笑顔は作り物メインだけど
それでも休む前より苦ではなくなっていた。
全くもって苦でない人はいないと思うし、
気持ち的にかなりペースダウンができる様になった。
僅かな勇気でここまでの変化が出るのだったら、
休む事に何を尻込んでいたんだろうと呆れた。
ただ改善ではなく付き合っていくしかないのだなと
この微笑みうつの厄介さにも気がついた。
それでもコレが自分と受け入れるしかなかった。
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