![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105241355/rectangle_large_type_2_578f762beb43fc018e600c57988f3b1d.jpeg?width=1200)
キャリアで大切なのは「覚悟」だと思う理由
31歳になり、2人の子どもにも恵まれ、家庭を持つことができました。
プライベートでは幸せを感じる一方で、仕事面ではなんだかよくわからない不安を抱えることも多くなりました。
不安で押しつぶされそうになり、一時期は仕事が手につかないこともありました。一旦は、そんな状況になりながらも、何とか自分なりに考え・言語化し気持ちを整理していくことができました。
その経験から気が付いたのは自分の気持ちを分析・言語化し、メンタルケアをする大切さ・必要性です。
特に、子どもを持つと「子どもが巣立つまでは何とか頑張って育てなければいけない」という守るべきものへのプレッシャーに駆られることも多くなります。
そんな境遇に不安を抱えているパパにはより読んでいただければ。
もちろん、パパでなくても、同じ不安な気持ちを抱えている人がいればぜひ参考にして欲しいと思います。
不安がなくなることはない
不安が完全になくなることはありません。
自分の人生を振り返ってみてください。そのステージ毎に何かしらの不安を抱えてはいなかったでしょうか?
たとえば、わたしの場合、小学生の時は国語の音読が嫌いでした。あまり滑舌が良くないため、詰まったりすると恥ずかしくてたまらないというのが理由でした。
なので、国語の授業がある前日は自分が当てられるのではないかと、とても不安になりました。
また、土日は剣道を習っていましたが、剣道の先生が怖くて通うのが嫌でした。毎週末になるたびに、少しでも体調が悪い理由を探し、休もうとしていたくらいです。
中学生になると、サッカーを始めましたが、走り込みがある日は憂鬱でした。高校生になると部活で顧問がいる日が憂鬱だったり、予備校で厳しい先生の授業を受けるのが嫌でした。
大学生になると、人間関係に嫌気がさしたり、行くのが嫌な講義が出てきて、直前になると不安な気持ちに駆られるようになりました。
社会人になり、仕事が始めると、相性が悪い上司と顔を合わせるのが嫌になったり、自分の将来性について考えたときに、しっかりと収入を得られるのか不安になったりしました。
このように、自分のステージを振り返るとそれぞれで何かしらの不安を抱えていることがわかります。
社会人になった今、過去を振り返れば、過去の不安などささいなことです。別にそれで死ぬことはないし今思えばどうでも良かったのかもしれません。
しかしながら、当時の自分にそんな余裕があるかと言われると、自分が抱える不安が人生最大の試練であるかのように感じていたのではないでしょうか?
いかなる状況においても不安がなくなることはありません。
数ある不安の中でも、1番はお金に関することだとは思いますが、お金があるひとが不安がゼロかというとそんなことはありません。
我々が子どもの時、お金ではない何かに対して不安を覚えていたはずです。
そんなことからも、どんな時でもどんな人にでも不安は付きまとうということがわかります。
恒常化する不安への対応策は決して一つでありません。「すべての不安に全身全霊で向き合い突破していく!」というのも一つの手法だと思います。
ですが、そのやり方は精神的にタフな人のやり方で、多くの人は不安を取り除くために正面突破できないと思います。ただただひたすらに精神がすり減るだけです。
どのような心構えであれば不安を不安として感じなくなるのでしょうか。
まずは不安を自覚する
最初の一歩として、「不安があることが当たり前だと自覚する」ことが大切だと考えています。
つまり、不安ない状態を追い求めたり、不安をかき消すために漠然と模索することは無駄ということでふ。
もちろん、不安としっかり向き合い対処することは必要です。ですが、考え過ぎるあまり目的と手段を誤ってしまうケースもあります。
たとえば、多くのひとが抱えるお金に関する不安についてです。
「将来のために、お金がいっぱい欲しい」と考えたとします。その不安にたいしてどのような行動が取れるでしょうか。
まず良い行動として、現状に満足することなく自分のキャリアを見つめ直し、出世や転職・起業によって時間をかけながらもチャレンジし収入を増やそうすること。これは「お金を稼ぐことには努力とチャレンジが大切」と理解し、長期的な目線でお金を増やすことを念頭に置いてきます。
一方、悪い行動としては、時間を掛けずに短期でお金を増やす方向に走ったとします。その場合、リスクの大きい投資や無茶な働き方、もしかしたら犯罪に手を染めるといったことも想定されるのかもしれません。
お金がない不安をかき消そうと行動した結果、手段を見誤ると取り返しのつかないことになったり、誰かを傷つけることに繋がるかもしれません。
また、お金というのはキリがありません。100万あれば次は500万。500万あれば次は1,000万は欲しいとどんどん大きくなります。
おそらく手元に10億円あってもお金に対する不安がゼロになることはありません。
不安に対してしっかりと向き合い考えることも大切ですが、適度に捉え、考え過ぎないことは一つの解決策なのかもしれません。
お金に対する不安を例に話をしてしまいましたが、一見、何も悩みがなく会社で活躍する上司や同僚も何かしらの不安を抱えています。
みんな、個々の不安と向き合って乗り越えたり、時にはあえて無視しています。
もちろん、不安に感じている事柄は人により様々です。ステージ毎に不安は変化するように境遇が異なれば違った不安が生まれます。
そういったことからもまずは恒常的に存在する不安に対し、当たり前だと認識することから始めましょう。
それがあれば、その先の展開→立ち向かうのか・無視するのかなどの対応策を中心に考えることができるようになります。
キャリアこそ不安の「塊」
そもそも、キャリアに関する不安はあらゆる不安の中でも1番の「塊」だと思っています。
というのも、仕事が収入と直結してしまうからです。つまり、仕事の不安=お金の不安に繋がりやすくなります。
仕事を始めると部署や会社が変わったり、起業したりするものの、働いてお金を稼ぐという行動に変化はありません。そして、ほとんどのんのひとはその行動が少なくとも数十年単位で続いていきます。
数十年単位で続けていかなくてはならないものに、不安を感じない理由がどこにあるのでしょうか?
むしろ感じないほうが少数派です。特に昨今は変化のスピードが速く、去年流行っていたものが今年は話題にすら上らないといったことも多々あります。自分ごとに置き換えれば、いま自分が持っている経験やスキルがこの先もずっと通用するかどうかは不透明です。
だからこそ、キャリアには常に不安が付きまといます。しかしながら、不安があることを理解しておけば、対応できる考え方は色々と出てくるかもしれません。
死ぬ気でやる「覚悟」があるかどうか
不安というのは未知のことであり、不透明だからこそ生まれるものです。
だからこそ、確証が得られないものに対して立ち向かう揺るぎない覚悟を持つことで何がきても動じない心構えが形成できます。
子ども生まれると、「自分が頑張らないと育てていけない」とプレッシャーを感じるひとも多いと思います。わたしもその一人です。
そのプレッシャーが仕事を頑張るエネルギーの源になるなど、よい方向に進めばベストです。
ですが、悲しいことにマイナスの方向に進んでしまうことも多々あります。その不安が悪い方向にどんどん加速していくと精神状態が悪化し、仕事を続けることが難しくなる場合もあります。
かりに仕事を辞めざる得ない状態になってしまっては本末転倒です。
ここでいう「覚悟」とは、どんな理不尽な状況下にでも耐えることを指したいのではありません。身体を壊してまでやるべきことはありません。
あくまでも気持ちの整え方として最後は家族を養うためにプライドを捨てて何でもやる覚悟を持つこと、それこそがわたしの考える覚悟です。
覚悟を決めてしまえば、何も怖いことはありません。仮に会社が潰れ収入がなくなることに不安を感じていたとしても、「寝ることを捨てお金を稼ぐ覚悟」を決めれば、不安は薄くなります。
また覚悟を決めるのはプライドを捨てることにも繋がります。周りからカッコいいと思われる仕事をしたいといった見栄は覚悟があれば気にならない些細なことです。
そもそも、会社員において、会社が潰れることを不安を覚え過ぎるひとが多すぎます。
もちろん、私も含めて明日会社が潰れても困らないか?と聞かれれば困ります。ただし、会社がなくなったとは言え、わたしたち個人が死ぬことに直結するかと言われるとそうではありません。
会社が死んでも個人は死なずゼロに戻るだけです。
もし会社がなくなってもゼロに戻るだけと考えれば多少不安は薄れるのではないでしょうか?
所詮、不安とは気持ちの持ち様ひとつで大きく変わるものです。最後は家族など守るべきもののために死ぬ気でやる覚悟があるかを持てるかどうかです。
人間が持つ生存本能的にひとは本当にやらなきゃいけない時はやるものだと思います。
幸せの尺度も考えてみよう
覚悟の話をしたあと、最後に幸せの考え方です。
覚悟を持つと同時にやって欲しいことが、幸せについてあらためて考えてみるということです。
幸せというと何か大きな成功をおさめて、お金に困らない生活をしている様子が想像されるかもしれません。
ですが、そうした成功をおさめられる人は一握りです。もし仮にそうした成功を幸せとだけ捉えていると永久に不幸せが続く可能性も高くなってしまいます。
幸せとは大きなことだけではありません。家に帰って家族とゆっくりしたり、友人と集まって会話をしたり、好きなだけ寝たりすることだって幸せな状況ではないでしょうか?
幸せの尺度を変えて、小さいことに目を向けることは漠然とした不安を打ち消すことにも繋がります。仮にお金がないことに悩んでいたとしても、自分の幸せの尺度がお金の量がなく実現できることだとすれば、お金の不安は少し薄れるかもしれません。
夢や目標を持つことはとても大切です。ですが、それを自分の幸せとイコール関係にした時必ずしも良いとは限りません。
特にモノが溢れ過ぎた現代社会においては、色々な考え方や生き方を目にすることが多くなります。
参考程度に見ることは良いですが、囚われると現状に不満を覚え、不安が生まれます。
ぜひ、自分なりにの幸せについて今一度考えてみてください。