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短歌の感想を伝える キニー・コーヴェルさん

キニー・コーヴェルさん 
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魂の重さは変動制らしく0か体重を超えた時死ぬ

  (Twitter2023年1月11日掲載 引用元はこちら)

別作品で「ルパンが魂を盗みに来る情景」
を詠まれていることから
魂=人の心と考え拝読しました。
ある説によると魂の重さは21g。
他者との交流でそれを摩耗させ、
ときに思わぬ言葉で奪われ
ときに自ら削り与えることで
命を失ってしまう優し過ぎる個体がいる。
その一方、与えられた魂を喰らい続け
自我を肥大させ破裂する個体も存在する。
アンチノミーを体現したような生物がヒトである
と詠んだ一首だと感じます。
「エナメルを塗った魂の比重」という
本のタイトルを思い出しました。

キニーさんは他者の一首や考えに
いつも優しい言葉をかけて下さる方です。
ですがご自身の生きる理由・意味・感情を見出そう
表現しようとする際の
鋭さは人一倍だと感じます。

「体温は正常です」の「体温は」「体温は」だけが強調される           

(Twitter2022年12月19日掲載 引用元はこちら)

泣く事が誰かを笑わせるなんて君の役目であってたまるか       

(Twitter2022年10月5日掲載 引用元はこちら)

ドーナツの穴、ください。はい、みんな、
連れて帰って一緒に暮らす  

(Twitter2022年10月9日掲載 引用元はこちら)

幻想的でSF小説の一幕のような作品はもちろん
上に挙げたような
時折見せて下さる鋭い短歌も魅力だと考えます。

悲しみや怒りを短歌にすることを
避けていらっしゃるそうですが

飛べないと誰が決めたよ繭の外今夜わたしの蚕を逃がす                 

(Twitter2023年1月20日掲載 引用元はこちら)

どのようなお姿であっても
繭を強く破った後、羽ばたく姿を見せて下さるよう
ファンの一人として願っております。

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