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短歌の感想を伝える あるいは(今井マイ)さん

あるいは(今井マイ)さん 
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欲しいのは名字と言った日もあって刺したあと思い出しては笑顔

(2022年11月1日Twitter掲載/10月31日うたの日さん「刺」 引用元はこちら)

流れで会話に釘を刺した
のであってほしいと願うくらい
物理的に「やってるな」と
想像してしまう作品です。

字余りから主体が「事後」を思い出し
笑顔になる感情の余韻すら感じます。
しかし、ただ物騒な情景として
想像するだけではなく
色を感じると言えばいいのでしょうか
鮮やかさを感じます。
ここに至るまでの過程で一体何があったのか
それともこの一首は始まりなのではないか
小説の結末または冒頭のような短歌。
ゲスの極み乙女の
「人生の針」という曲を思い出しました。
人生の針→Apple Music Spotify
*各音楽サイトの使用は
 ご自身でご注意ください

他にも

キッチンには破片、飲みかけの烏龍茶どこにでもいる二人だったね

(2022年10月29日Twitter掲載/10月28日うたの日さん「割」 引用元はこちら)

「好きだった人に、好きだと言われた」の文字だけをずっと、ずっと眺める

(2022年12月25日Twitter掲載/12月25日うたの日さん「好きな人」 引用元はこちら)

あるいはさんの短歌を拝読すると
自然とその一首が
ドラマのワンシーン・1枚の絵画
あるいは、写真のように浮かんできます。

あるいはさんはTwitterで

「誰にも届きませんように、
 伝わりませんようにと思いながら発する、
 発せざるを得ない、言葉がないですか?
 ないですか、、」

Twitterより引用、短歌ではないご本人の呟きであるため引用元は伏せます

と呟いていらっしゃいます。

私が思い浮かべたこの情景は
フィクションなのかノンフィクションなのか
特定の誰かに伝えたい言葉なのではないか
そんなことを想像する時間を与えてくださるのも
あるいはさんの短歌の魅力だと考えます。

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