2023年12月の短歌
※特定のどなたかに差し上げた一首
いちごつみ等の共作は記載しません
何よりも誰を愛する世に貼った名札を燃やす火を放ちたい
傷ついた愛をケアするために買ううろうろうつろブローハイの目
突然の雨に降られることもなく何も求めず失ってゆく
飯にまで男子女子だと付けやがる死んだらただの肉になるのに
たくさんの本音のみこみ嘘吐けば息だけしろく冬がやさしい
ひらひらとゆきのひとひらふれあえばどちらかさきにゆくのがいのち
押し寄せる紙魚はお得意様と鳴きチルトシフトにながめる樹海
死に体はレームダックといふそうで不自由なりに生きてゆかなきゃ
有名な悲劇のように狂人のフリをしている可愛いあなた
他人宛の書簡一通背に埋めて優しい歌を捨てられずいる
幸せの総量決める骨壷に向かうため在る片道切符
無くっても幸せなんて誇らしくのたまう人の袖は白々
和解せよ 猫は人には分からない喃語で平和を祈り続ける
二番目に大事な人と結ばれて一人静かに眠るのでした。
大繁盛三太九郎代理店業務代行下請業務
いつかとかきっとじゃなくてありふれたあしたをくれるぼくの友だち
他人と他人他人他人他人の他人と他人他人しかいない自分がいない
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