キミには変化していく覚悟があるか?これからの僕たちに必要なたったひとつのことは、変わっていく世の中に常に適応して生きて行くことだけだ。
勉強も謎解きゲームみたいなものなのに、なぜか多くのキッズは勉強が嫌いになり、自然とゲームは好きになる。そう考えると、物心ついた頃から「これはゲームですよ」という方向性で取り組んであげるほうが効率的なんじゃないの? と思っている今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて。
新型コロナウイルスが猛威をふるい、日々の生活はガラリと変わってしまいました。業種業態によっては経済活動も制限される状況に。もちろん日本だけでなく、世界中がこの非常事態と戦っています。何もなかったあの頃には、きっともう戻れない可能性が限りなく高いと思う。
そんな中、イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンが語ったとされる名言に出会いました。
生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。
これからの世界はきっと、ウイルスが蔓延する前の姿にはもう戻らないだろう。以前の姿とこれからの姿は完全に変わってしまう。つまりは、世界が変化するということを意味する。
それは、携帯電話の登場とともにポケベルが姿を消したように。公衆電話ボックスが街から姿を消してしまったように。インターネットの登場でテレビの在り方が変わってしまったように。便利なものはどんどん望まれ、旧態依然のものは世の中から姿を消してしまう。これまでにも、世の中は変化し続けてきた。
新型コロナウイルスが今後、どのような終息を迎えるのか。また、終息することなく、常に身近にあるウイルスとして、生涯付き合っていかなければならない存在になってしまうのか。現時点でそれはわからないけれど、いずれにせよ、今回の非常事態を乗り越えた僕たちは、乗り越えたあとの世界で生きることになる。
ただでさえ、少子高齢化が進み、日本の経済は悪化の一途を辿るだの、社会保障は近い将来限界を迎えるだの、日本は世界経済から取り残されるだの、さまざまなことを言われてきた。コロナが猛威をふるう前にだって、僕らは変化の必要性に迫られて生きてきたはずなんだ。
そこに、今回の新型コロナウイルスの非常事態。
子どもたちの通う学校の在り方も、きっと大きく変わる。会社に出勤し、定時から定時の間までを全員顔を揃えて働くというスタイルも、きっと大きく変わる。たくさんの人たちを集客して行うイベントや、実店舗を構えて営業する店や、客先を訪問して案件を獲得する営業スタイルなんかも、きっと大きく変わって行くことだろう。
そして、世界の人たちは、これまでみたいに気軽に世界を旅して回ることを控えるかもしれない。それぞれの国々が持つ魅力的な文化に触れるために、その国に足を運ぶ機会も減るかもしれない。これまでのように、量販店には外国人の姿、観光名所には外国人の姿、宿泊施設にも外国人の姿。国内の人がのびのびと観光を楽しめなくなるオーバーツーリズムの問題。そういったことも目にしなくなるのかもしれない。
世界中の人たちが、美味しいものを食べたり欲しいモノを買ったり、自由な消費行動を控え、貯蓄や備蓄にお金を回すようになるかもしれない。それによってレジャー業界やエンタメ業界は、壊滅的なダメージを受けてしまうかもしれない。
じゃあ、今の僕らは、いったい何をすべきなんだ?
変化。間違いない。変化だ。起きてしまったことを悲観して、動くことを止めてしまうことは得策じゃない。何もかもを諦めてしまうことじゃない。目の前の現実をしっかりと受け止め、その中で、自分には何ができるだろうか。今後、変化していく世の中で、自分はどのように立ち回って行くことができるのだろうか。それを考え、ひたすらに考え、どのように世の中が変わっていくのかについて情報を集め、知識を増やし、そして変化を恐れず、次の一歩を踏み出す。それこそが、今の僕たちがやるべきことなんじゃないだろうか。
もちろん、一歩を踏み出すなんて行っても、闇雲に外に出て歩き回ることじゃない。今や、ウイルスの拡大を抑えることが僕らの命題で、ウイルスが勝手に終息するのか、ワクチンが開発されるのか、それとも永遠にウイルスの存在する世界で生きなければならないのか。それは分からないけれど、今は拡大を抑えなければ。ウイルスに感染しないための意識と、ウイルスを感染させないための意識。常にそれらを意識して、拡大を抑えて行かなければならない。
活動を自粛することによって、経済活動が停滞し、悲鳴をあげている人たちもたくさんいる。仕事が激減して、生活が困窮してしまっている人もいる。ただ、僕らには戦う武器はたくさんある。少し前まで、「家に居ながらでも買い物ができる便利な世の中だなぁ」「月々定額で、映画やライブが見放題なんていい世の中だなぁ」「今じゃ国民全員が発信できる時代。総発信者時代、総クリエイター時代だなぁ」なんて言ってたじゃないか。これまでじゃ到底できなかったことが、何でもできる世の中になったってことは、既にみんな知ってるはずじゃないか。
僕はこれまで生業としてきたことから軸足を抜きながら、世界に向けたエンタメの発信や、インバウンドの人たちに向けたサービス提供を、次の生き方として動いてきた。それを僕の中での『次の時代への変化』として、覚悟を決めて取り組んできた。
しかし、その変化を上回る圧倒的なスピードで、またしても時代は新しい方向へと突き進んでしまった。僕らを置き去りにしたまま。
だからといって、何を諦める理由になるだろうか。世の中は新しい形に姿を変えただけだ。時代遅れの服は、誰だって着ることを避け、また新しい服を求め、新しい自分に出会いに行くだろう。それと同じことだ。
姿形を変えてしまった時代と対峙した僕には、いったい何ができるだろう。それを考えることからスタートだ。そして、これまでやってきたように、全力で新たなことに取り組み、結果を残して行く。それ以外に方法はなかったし、これからもきっと、それ以外に方法はない。
日本はもちろん、世界中の人たちは今、目を背けたくなるほどの現実を目の当たりにしている。慣れ親しんだ世界のほうから一方的に別れを告げられ、強制的に新しいどこかへと歩き出さねばならない状況に置かれている。
エンタメに何ができるだろう。経済に何ができるだろう。ビジネスに何ができるだろう。きっと何だってできる。できなくなったのは、「これまでできていたこと」だけだ。「これからできること」は、きっと山ほどある。
たとえ世界が姿を変えたとしても、僕たち人間は変化に適応し生きて行こう。そして、何気ない毎日に、何気ない笑顔を取り戻そう。自分たちの力で、考え、行動し、新しい世の中と手をつないで歩いて行こう。
生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。
適応くらいできるよな。昔のことを思えば、友だちが死んでしまった世界でも、こうして生きて来られたんだし、恋人にフラれたあとだって、何とかやって来られたんだし。もちろん今回は規模が違う。個人的な悩みなんかとは次元が違う。世界の形をすっかり変えてしまう強敵だ。でも、全てが新しくなってしまうということは、全てがチャレンジってことじゃないか。
踏んばろう。この先、何が起こったとしても、変化に適応しながら、どこまでも生きてやろう。僕たちは滅びる種なんかじゃない。ぜったいに僕たちは生き残る種だ。
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