お前はチラシの裏か! 2022年ゲーム振り返り
解説:TRPGデザイナーの朱鷺田祐介です。本稿は「アナログゲームマガジン」の今月のお題に関するコメント。アナログゲームマガジンの編集長、秋山さんから「今年を振り返って賞を出して!」と無茶振りされました(汗)ので、今年を振り返りつつ、今年遊んだゲームを紹介しましょう。…という訳で有料マガジンですが、この記事は最後まで読めます。興味があれば、応援よろしくお願いします。
TRPG部門 やっぱりフリーリーグかな
まずは、本業のTRPG。仕事で翻訳した「シャドウラン」はほぼ毎月、遊んでおり、キャンペーンとテストプレイの両方で楽しんでおりますし、マイ・フェイバリットTRPGではありますが、さすがに、2022年の賞をあげる訳には参りません。同じく翻訳監修を担当した「エクリプス・フェイズ」も面白いのですが、あくまでもオススメにとどめましょう。
興味のある方は無料体験版があります。
「エクリプス・フェイズ」も体験版が公開中です。6月には、オンリーコンが開催されました。
それ以外でというと、冒頭に上げたドゥーム・メタル・ファンタジーTRPG「Mörk Borg」を刊行したスウェーデンのFree League社のゲームが多かったですねえ。この会社の作品は、昨年、「ザ・ループTRPG」を翻訳監修でグラフィック社さんから、刊行させていただきました。来年には、ホビージャパン社より、「指輪物語」をテーマにした「ひとつの指輪 指輪物語ロールプレイングゲーム」が刊行予定とのこと、実に楽しみです。TRPG業界的にも、注目です。
今年の頭は、ここの19世紀北欧ホラーファンタジーものの「Vaessen」を解読し、遊びました。19世紀スウェーデンを舞台に、神話伝承の妖魔が引き起こす事件を解決する魔物ハンターになるというものです。イラストと雰囲気が非常に素晴らしい!
春には、同社の「Alien The Roleplaying Game」をプレイ。SFホラー映画の傑作「エイリアン」を遊ぶもので、キャンペーン・モードの他に、映画を再現するシネマティック・モードがあるのが特徴。ホラー映画を再現するパニックのルールはなかなかいいですね。
そして、4月。「Mörk Borg」のサイバーパンク・バージョン「CY_BORG」の支援者向けPDFが到着! 超カッコいい! この記事のタイトル画面もそうです。超カッコいいです。
あまりにもカッコいいので、「俺もこんなゲームつくりてええ!」と叫んで一週間で作ったのが、同人版の「信長の黒い城」です。
そのまんま突っ走って、8月にクラウドファンディングを行い、10月末に、商業版が出ました。
まあ、そういう訳で、今年の朱鷺田賞を上げるならば、オレの人生を修羅の道に導いてくれたCY_BORGに上げたいですね。
ボードゲーム部門
今年はTRPGが忙しくて、あまりボードゲーム会に行けなかったのと、ゲームマーケットがほぼ売り子だったので、遊べた回数はかなり少なめですね。
ゲーム学校の授業で、インストした数はかなり多いですね。順番に並べてみましょう。
「ブラフ」
「ポーカー」(5ドロー、5スタッド/7スタッド、テキサスホールデム)
「カタンの開拓者」
「バトルテック」
「ディプロマシー」
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」
「クトゥルフ神話TRPG」
「玉座の闇シーズン5 帝国の黄昏」
「通路」
「カルカソンヌ」
「人狼」
「ピクショナリー」
「クイズいいセンいきまSHOW」
「モニャイの仮面」
「平成クイズ合戦 アニメ編」
「フォントかるた」
「クソリプかるた」
「はぁって言うゲーム」
「あいうえバトル」
「Drive My soul, Drive your Heart」(ヤネウラさん作のソロジャーナリングTRPG。TALTOにて無料公開中)
今年の作品とは言えませんが、11月に駆け込みで、「グルームヘイヴン」を体験できました。重量9キロ、価格30,000円の超重量級ストーリーゲームで、ファンタジーTRPGのエッセンスをがっつり煮込んだもの。1-2時間で遊べる90本以上のシナリオ込みで、総プレイ時間180時間にもなるとのこと。これは面白い。ハマる人が多いこともよく分かる。メンツ(4名)を揃えれば、2年は遊べる。人気が出る訳だ。
あえて、順番をつけるなら……
1:「Drive My soul, Drive your Heart」
2:「あいうえバトル」
3:「グルームヘイヴン」
マーダーミステリー部門
……というのを作ろうと思ったが、KADOKAWAさんにお招きいただいた角川武蔵野ミュージアムの「ANIMA -禁断の記憶の扉-」ぐらいしか遊んでいないや(汗)
今年還暦ということもあり、体力や機材の関係で店舗公演やオンラインのマーダーミステリーに手を出せなかったので、数が足りないですねえ。
ボードゲーム印刷の萬印堂さんが「マダミス専用プラン」を打ち出したのは注目ですね。同人マダミスのパッケージ・プランとして最適でしょう。
個人的には、今年もライブアクション型マーダーミステリー「玉座の闇シーズン5 帝国の黄昏」をゲームマーケット2022秋に出すことが出来、その他、シリーズ作品(3,4)を色々な場所で遊んでいただいたのがありがたいことです。
11月の大阪公演に関しては主催者の方がnoteを書いてくれました。開催を考えている人には参考になるでしょう。
年明けにも「シーズン4 魔王復活」の公演が2回決まっているので、そちらは秋葉原の「アイデアの城」合わせの追加ハンドアウトを導入します。
また、2月の大洗で開催予定のマダミスキャンプで「玉座の闇シーズン5 帝国の黄昏」の公演を行う予定。詳細が決まりましたら、Twitter、noteなどで告知いたします。マダミスキャンプに関しては以下を参照のこと。
最後に
……という訳で、「ざつ」に2022年のゲーム状況を振り返ってみました。ただし、まだ、2022年は終わりません。12/30のコミケ合わせで、もう一発動かします。ぜひ、お楽しみに!
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