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【ビジネス書を読む時間がない若手金融会社員・就活生向け!】財務分析(5/6)(利益、キャッシュフロー)
前回は運転資金に関する分析方法を紹介しました
本日は利益、キャッシュフローに関する分析方法を示したいと思います
損益計算書における各利益(営業利益、経常利益等)、キャッシュフロー計算書における各指標(営業CF、投資CF、財務CF)は別途記載予定なので、それ以外の指標についてご紹介します
利益、キャッシュフローの水準検証
利益、キャッシュフローの水準の検証としてよく使用される指標は以下3点です
頭の中に入れておくことで、より多面的な分析が可能となるため、ご紹介します
EBITDA
EBIT
CF
1. EBITDA:利払前税引前償却前利益
EBITDAは、「営業利益+受取利息配当金+固定資産減価償却費」で表されます
損益計算書における利益では、金利・税率・会計基準の影響を受けるため、グローバルでの比較がしにくい場合がありますが、EBITDAはそれらの影響を最小限にした利益水準を示す指標と言えます
海外同業他社との比較等で使用することが多いです
ファンドで売却価値等を計算する場合(キャッシュフロー作成時)も、同業他社の「EBITDA倍率」が参照されることが多いです
2. EBIT:利払前税引前利益
EBITは、「営業利益+受取利息配当金」で示されます
EBITDAとの違いは、固定資産減価償却費を考慮するか考慮しないかです。減価償却費は損益計算書上費用となりますが。固定資産の目減り分であり実際に資金流出は起きていません。そのため、減価償却費を足し戻して比較しているのがEBITDA、特段考慮していないのがEBITとなります
どちらの指標が重視されるのかは業種ごとで異なるイメージを持っています
3. CF:キャッシュフロー
CFは、「税前利益-税金+固定資産減価償却費-配当金」で表され、損益計算書から算出されるCFとなっています(キャッシュフロー計算書における各CF指標とは異なる)
年間CFで借入を返済していく、また内部留保を蓄積していくこととなりますので、重要な指標となります
合わせて、貸借対照表を確認することで、CFが何に使用されているかを分析することも重要です
本日は、利益、キャッシュフローについて記載しました
次回は、売上に対する利益率に関する財務分析を記載したいと思います、お楽しみに!