ライカで撮るポートレート
ライカM型でポートレートは撮れるのだろうか?
普段、一眼レフやミラーレスでポートレートを撮っていて、少しでもライカやレンジファインダーに興味のある人は一度は思ったことがあるだろう。
それに対する巷の多くの回答は
「撮れるけど、撮りにくい」
である。
しかしポートレートには様々なベクトルがある。そして日本で進化しているポートレート、ポートレイト、あるいはポトレ、などと呼ばれるポートレートは少し特殊だ。カメラメーカーや、機材ファン、レースクイーンや、撮影会、地下アイドル、”被写体募集”という様々な背景に、米国やヨーロッパその他の国々で差される「portrait」とは、全く異なっている。
この日本的ポートレートは、結構な規模のマーケットになっており、ファン層も多い。そして「撮れるけど、撮りにくい」という回答は、どちらかと言えば日本的ポートレートを実践している人々から出ている言葉だと思うのだ。
このnoteではそちら側のポートレートの話しはしない。
撮りにくいと思われながら、なぜ、世界の写真家たちがレンジファインダーでポートレート作品を残しているのだろうか。
カルティエブレッソン、ロバート・フランク、リー・フリードランダーにウィリアム・エグルストン、アニー・リーボヴィッツ、木村伊兵衛に荒木経惟、そしてハービー山口。
今回は、スタジオ写真と、ストリート写真という環境設定の対比から、ライカで撮影するポートレート写真の謎を紐解いてみる。
LeicaM10-D, Summicron 35mm ASPH
ライカでポートレートを撮りにくい原因
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