背面液晶の無いカメラの本当の利点
背面液晶の無いカメラを使うメリットは、撮ってすぐに確認できないことである。
先に結論を述べましたが、これだけでは?だと思います。確認できないことは不便じゃないかと。ただし、ある側面では確認できないということが重要になってくる場合があります。そして、背面液晶を廃したデジタルカメラは、まさにそのような意図を盛り込まれて作られています。
今回は、液晶の無いカメラを使うことはどのようなメリットがあるのかについて考えてみます。
まずあなたは、デジタルカメラから写真を始めたデジタルネイティブのフォトグラファーですか?それとも、フィルム写真から始めて、デジタルに移行したフォトグラファーですか。
この問いで、ある程度経験のある方は僕が何を言いたいか予想がつくと思います。
液晶の無いデジタルカメラは、ライカのM-Dを筆頭に、M10-Dへと受け継がれました。そしてフジフィルムのXpro3は、背面液晶を隠せる構造になっています。液晶を完全になくすのは、商業写真を撮影するには不便なところがでてくるけれど、スナップ写真のための余地を残しておくハイブリッドな、なんともうまいやり方だと思います。フジのカメラに関しては、ファインダーも光学ファインダーと、ビューファインダーのハイブリッド構造ですので、100%のレンジファインダー機というよりは、ミラーレス機の性質を備えている。液晶・ファインダー含めて全てがハイブリッドな造りになっているところが、M型ライカと根本的に異なる部分です。
さて本題にはいりましょう。
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