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エクストリームミニマリストの収納術

部屋のモノは、いつのまにか根を張る。本、お店でもらった紙袋、何かの空箱、ハンガーや洗濯籠、ドライヤーやリモコン、ティッシュボックス、カメラやゲーム機。どれも一時的に置いたもので、動かせるはずなのに、その場に居座り、ずっといる。まるで自分たちの定位置が昔からそこであるかのような顔をして。

これらのものは、うちには無い。この文章のトップ写真のように、何も無い。どちらかと言えば整理整頓や片付けが苦手だった。子供の頃は親からも片付けろ片付けろと耳がダンボになるほど言われてきた。そういうのが面倒だった。(今ではそう言ってくれていたことに感謝しかないのだが)

とにかく面倒なことが嫌いだ。だから部屋に何も置かないことにした。つまり収納を手放した。収納する容器、つまり棚やキャビネットがなければ収納が不要になる。しかし棚やキャビネットが無くなると、モノが見えるところに溢れるから、必然的にモノを減らすことになる。うまく減らせればエクストリームミニマリズムの始まりで、失敗すると、ただの汚部屋になる。

そのようにして収納を手放したら、収納術も不要になった。

最近では住宅価格の上昇が激しい。特に東京。TOKYO、に上京、しても部屋無い、それはとても悲しい状況。って感じで、ラップにしたいくらいに家賃は上がっているし、家賃を下げようと思うと、ウサギ小屋みたいな部屋しか出てこない。そしてそのような部屋にはだいたい収納すらなかったりする。しかし、エクストリームミニマリストは収納を手放しているからそのような部屋でも問題がない。

そんな感じで生活していても、モノが根を張ってしまうことがある。モノは植物のように生きているのだ、たぶん。最近だとバックパックが根を張り始めた。宿泊を伴う移動以外は、ほとんど手ぶらで出かける。だから旅に出ない限り、日常でのバックパックの出番が無く、使用頻度が下がっている。部屋の中では、収納として使っているから、バッグというよりも収納袋としての存在感が最近増してきた。

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