校内合唱コンクールの審査員を務めました。

生憎の雨


2021年7月10日、鹿児島市立松元中学校の校内合唱コンクールにお招き頂き、審査員を務めました。

この日は生憎の雨、それも豪雨。県北部では冠水等の被害も出るほどでしたが、こちらは時折の大雨ですみました。
開け放した体育館の窓の向こうで強い雨音がする度にみな外を見る、ちょうど雨の時に出番だったクラスは少し難しかったかもしれませんが、それでも金賞だったクラスは雨にも動じない凛とした佇まいで堂々と歌っていました。雨音をバックに1年生が歌った「あすという日が」には感激すらするほどでした。


クラス合唱って、懐かしい


当時から合唱好きだった僕には、それは中学時代の青春の一幕。競争には興味はなかったのだけど、ステージでみんなで歌うことが大好きでした。そういえば指揮者をやりたいなんて思ったことがありませんでした。

僕が歌った曲はたしか…
1年生/大空賛歌
2年生/Believe
3年生/My Friends(タイトルが思い出せなくて苦労しました…)
だったような記憶。3年次は先生の提案でサンバホイッスルとマラカスが入ったんじゃなかったかな。担任の先生がマラカスを振ってご一緒したような気がします。


今中学生が歌う曲たち

最近の中学生がどんな曲を歌っているのか、想像つきますか?あなたの思い出の曲は入っていますか。


1年生/カリブ夢の旅、大切なもの、この星に生まれて、マイバラード、あすという日が、Believe

2年生/あなたに会えて…、輝くために、今日は君のBirthday、僕らの奇跡、かえられないもの、絆

3年生/OMNIBUS STAR光年の旅、いつまでも、COSMOS、空も飛べるはず、ぜんぶ、青空、HEIWAの鐘

今回の松元中は、このようなラインナップ。懐かしいものから今ドキものまでバラエティに富んでいました。


先生方のステキな配慮


コロナ対策ということで、3学年ごとに時間を分け、生徒や保護者もその都度入れ替えての実施。これ自体はコロナ禍でよく聞く対応なのですが、松元中ではもうひとつステキな配慮がされていました。
それは、コンクールの校内リモート中継。演奏の模様を各教室で生視聴できるようにしたのです。これにより、他学年の演奏が教室で聴けるようになり、全校をあげて聴き合い歌い合うコンクールになったのです!先輩たちの様を見て憧れること、後輩たちの頑張りに刺激を受けること、それもまた学校行事の大切な要素。それを実現させた先生たちのご配慮をとても温かく思いました。演奏が終わる度に体育館はもちろん隣の校舎からも拍手が起こる、そんなステキな環境の中でコンクールは進んでいきました。

審査って難しい

審査員を務めるのは初めてではないのですが、今回はとても難しく、まあ悩みました。みなさん元気に歌うだけでない繊細な感覚を持っていて、積極的に表現しようとする姿勢で歌い、どの学年どのクラスもとてもステキなものでした。また審査員がわたし独りだったため責任重大!ということもあって、とても悩みました。


歓声とため息と

全クラスを発表と審査を終え、生徒は教室へ戻り、私は校長室でお茶を頂いているとき。校内放送で結果発表がありました。

ちょうど2年生の優勝クラスの教室が校長室の真上に位置したようで、優勝が分かった途端、それはそれは大きな歓声が上がり、喜び跳ねる足音で校長室が揺れるほどでした。それだけの思いを持って取り組んでいたんだなぁ、良いものを聴かせてもらったなぁ、この歓声と同時にたくさんのクラスがため息をついたんだなぁ、などといろいろなことを思った次第でした。
拮抗したクオリティのものに順位をつけるというのは簡単ではないですね。最後は自分の感性を信じて、審査致しました。

お世辞じゃなかったのね。

自身が中学生だった頃は、審査にいらっしゃる先生方が決まって枕詞のように「みんなとても上手で順位をつけるのが難しい!」と仰るのを、「はいはいオセジおせじー」と聞き流すひねくれ者だったのですが、アレほんとうだったんですねぇ。ひねくれててすみませんでした。本当に難しいですよ。それだけの演奏を皆さん聴かせてくれたのです。


あれこれ申しましたが

今回松元中からステキなご縁を頂き、素晴らしい演奏を身体いっぱいに浴びて、とても幸せなひと時を過ごすことができました。
講評などではあれこれ偉そうなことを申しましたが、まったく私に合唱の何が分かるというのか。勉強を続けなくてはいけないなと強く思いました。
松元中の皆さんがこれからも、ますます、合唱を楽しんで過ごされますように。歌声の響く場でいつかまたお会いすることができたら、それはそれは幸いです。
ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?