サステナブルなお宝探し
4年間続けていた服のレンタルサービスを、今月ついに退会した。
初期の頃よりも明らかに服のクオリティが下がり、かわいい服が届かなくなったから。広告に力を入れているせいか、既存のお客さんにかける予算が減ったのかも知れない。残念だけど、テンションが上がらないものにお金を使うほどの余裕はない。
休日、家族と近所にあるリユースショップを物色していた。何気なく服コーナーを通ったとき、古着に抵抗がなくなった自分に気がついた。
服、新品である必要ないかも?
4年間レンタル服を着続けた結果、新品へのこだわりが無くなったようだ。秋色のかわいいセーターが1,600円で販売されていたから、衝動買いした。
家に帰って着てみる。かわいい。
古着って、いいかも。雑多に並んだ服の中から好みの服を探すって、宝探しみたいで楽しいかも。
その日の夜、Youtubeで「古着屋めぐり」を検索した。サムネイルには、古着を愛する人たちが並んでいた。エルメスやシャネルの品が集められた高級古着屋ってのもあるらしい。今度見に行ってみよう。
翌日、手が届く価格帯の古着屋へ足を運んだ。
気に入る服が予算内で見つかることはほとんどない。素敵なジャケットは、やっぱり4万円する。盗まれないための鎖が繋げられている時点で高い予感はしていたけど。
いいと思った服が、安すぎても不安になる。こんなに安いってことは、価値が低いってこと?わたしの感性が乏しいの?自分の美的センスを疑い始める。
謎の線画イラストが書いてある黒いパーカーが900円で、かわいいと思ったけど買わなかった。いいものを安く買うために来たはずなのに、安すぎても手が出ないという矛盾が、古着屋では発生するようだ。
900円〜数十万円のものが同じ場所に並んでいるのもおもしろい。値段がそれぞれ全く違うから、値札を確認する恥ずかしさが少ないのも魅力のひとつだ。
ふと隣の人を見ると、本をめくるかのように全ての服を確認し、気にいった服を抜きとり値段を確認していた。みんなお宝探しに夢中なんだな。
店を出た後、どっと疲れて水を飲む。
未来のために、古着を着る。これから深く知っていく。まだまだ人生楽しめそうだ。
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