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【感想】METROQUESTER|OSAKAクリア記念

SwitchでMETROQESTER|OSAKAをクリアしたのでさっそく感想を書いていこうと思う。ネタバレはしないように考えます。

どんなゲーム?

本作はいわゆるダンジョンRPGで不明瞭なダンジョンを一歩ずつ進んでいく。わかりやすく言えばウィザードリィだ。

未曾有の危機で人類がやばくなった中でサバイバルするクエスターたちが大阪を練り歩くゲームだ。あちこちの拠点は実際の地名が使われていて知っていると嬉しい。

浄化燃料というコストと食糧があり、浄化燃料が尽きるまで探索が可能で、これは戦闘でも使う。なので戦闘で節約できるほど遠くに行けるという仕組みだ。

そして期間までに食糧を集める必要がある。クエスターも生きているので食べないといけない。もし食糧の調達が間に合わないと阿鼻叫喚となり大きなペナルティが課せられる。

ただ探索するだけではなく、途中の食糧ポイントを漁ったりとやることは意外と多い。

戦闘では相手の行動がわかる。物理なのか現象(魔法)なのか成功率はどれほどなのか。それを見てこちらの行動を合わせる。

またヘイトというシステムがあり、これが高いと狙われる。ダメージを与えると与えた量と同じヘイトを集めるため行動が早かったり全体攻撃は集めがちになる。


難易度は?

実は、本作は二作目となっていて前作にMETROQUESTERがある。こちらは舞台が東 京で時系列はOSAKAの次になる。

難易度は前作よりも上がったという実感があった。というのも毒や炎上といった状態異常が思ったより通らないなと感じたため。もしかしたら全体的にHPが上がっているのかも。

前作はとりあえず燃やすか毒漬けにしておいたらなんとかなったくらいの記憶がある。

色々と戦術はあるが基本的にはレベルを上げないと話にならないなと感じた。それか装備のレベルを上げないといけないが、キャラのレベルか装備のレベルどっちが上げやすいかと言えば断然前者だ。

結局どうなの?

結論から言えば面白かったと言える。前作もプレイしていたが舞台が東京なため入り込めないというのがあった。しかし、本作は大阪が舞台なために知っている地名が出てきて楽しい。

橋がある。場所的に長堀橋だろう。橋のグラフィックはここだけ。再現のために使われている。
難波だ。電車に乗っていると耳にする名前ばかり出る。

本作はいわゆるウィザードリィのような硬派なRPGになっており、戦闘は正直地味だ。行動を選択してどうなるかを見るだけ。キャラクターも喋ったりはしない。そういう部分はプレイヤーの想像で補うタイプの作品。

しかし、戦闘速度は三倍まで上げられるため周回が早く、レベル上げも苦にならない工夫がされている。

そして本作はハクスラだ。ハック&スラッシュ。出撃して敵を倒してお宝をゲット、レア物が出たら嬉しいというアレだ。

戦闘や宝箱から装備が出るが基本的にランダム。これを集める楽しさもあるぞ。おまけに強化した証も登録されるのでやり込むなら全装備を+3まで強化することだろう。

そしてその装備もユーモアに富んでいる。本作は大阪なので大阪にちなんだものが多くて好きだ。

551がある。ワハハハハ!

キャラクターは最終的に二十五人まで選択可能。でも一周で全員が出るわけでもない。(10/27追記。OSAKAのキャラクター数は32人。その内の何人かがランダムで加入します)

そう、このゲームは強くてニューゲーム。周回要素がある。

新しく始めると最後に加入していたキャラクターからランダムに八人が初期メンバーとして選ばれて、ほかのキャラクターと一部装備は凍結状態になる。

凍結状態は壁などを壊すとたまに出てきて使えるようになる。実質の縛りプレイだ。あのキャラ使わなかったな、あの武器使ってないなというのを解消してくれる。

そしてレベル上限が少し上がって敵も強くなっていく。やりごたえが増えていく作りだ。

また、キャラクターは十レベルごとにスキルを覚える。様々なスキルがあるが何を覚えるかはランダムであり、前の周はこれを使えたけど今回は覚えてないということがある。

やり込み要素としては十分だと思われる。この手のゲームはやれることの少ない序盤が一番楽しくて難しい。

クラス評価

本作はいろんな職業がある。なにがどんなことができるのかはゲーム内マニュアルでわかるが、実際に使ってどれだけのものかを書いておく。

評価基準は以下の通りである。
C<B<A<S

乱暴者

評価S。いわゆるファイター。そこそこの耐久と高い火力でチームの火力要員になる。刃物、鈍器、機械武器、注射槍と幅広い武器が装備できてやれることも多い。一人は欲しい人材。

僧侶

評価B。いわゆるヒーラー。高めのHPと回復スキルでチームを支える。のだがこのゲームは戦闘が終わるとHPが回復するし、死亡者がいても浄化燃料を消費して復活するため活躍の場はそんなにない。強敵との戦いで持ち直すために役に立つかもしれないが、本作品は逃走率が100%な上にボスからでも逃げられる仕様がある。持ち直して戦うか出直すかで評価は変わってくる。

博士

評価S。いわゆるメイジ。後方から高火力をばら撒く役職で雑魚からボスまで出番は多い。本作のシステムにヘイトがあるが、これは与えたダメージ=ヘイトなため高火力全体攻撃ができる博士は速攻で死ぬ。それを僧侶で蘇生するという扱い方がある。また、毒や炎上の状態異常も与えられるので単なる火力要員だけではない。

泥棒

評価A。いわゆるシーフ。探索に役立つスキルを覚えるし彼がいないと宝箱開封は捗らない。トレジャーハンターというスキルがあり、これは宝箱の内容をもう一度入手できるというものでこれだけでみると評価はSでも足りない。だが戦闘面はイマイチで火力にはなりにくい、音爆弾や閃光玉によるデバフ、斬撃による出血の付与が活躍の場だがボス戦には厳しいという印象。

機動隊

評価S。いわゆるタンク。ヘイトを高めて味方を守るパーティの要。彼がいないと戦闘は始まらない。一方で火力にはなりにくい。そんなことしてる暇があまりない。とにかく守る。また、ヘイトを無視して攻撃してくる敵もいるのでそういう時は無力だ。とりあえず迷ったら入れておきたい一品。


科学者


評価A。いわゆるビショップ。非常に評価が難しい役職だと思う。性能で言えばバフや回復もできる博士と言った感じ、万能ゆえに何をやらせるかをはっきりさせないと微妙に感じる。何をするにも忙しいし行動コストが足りないという問題にぶつかる玄人向けな職。

お巡りさん

評価S。いわゆるサムライ。防御を捨てて火力を出すわかりやすいやつ。刃物と拳銃の扱いに長けているのだが、ツバメ返し(刃物系を使うと確率でもう一度攻撃)とドンパチ(銃撃を使うと確率でもう一度攻撃)というスキルが混在したりして悲しい気持ちになる。刃物や拳銃には同カテゴリを二つ装備すると攻撃回数が上がるものがあるため腐らせるのが勿体無いと感じた。

自衛隊

評価B。いわゆるニンジャ。火力を出せる泥棒という感じ。あんまり使わなかった。狙撃銃による高火力や一撃必殺による即死を狙えるが、いかんせんやれることは泥棒の火力版であり、低耐久を入れるなら博士や科学者を入れたいという感想。

総合

とりあえずウィザードリィや世界樹の迷宮を遊んだ人は楽しめる作品。そうでない人でもプレイしてみてほしい。派手さはないがキャラクターの性格、生い立ちなどは君次第だ。

ゲームの難易度も先に挙げた二作よりは絶対に遊びやすい。そしてハクスラとしてもテンポがよく、作業BGMを聴きながらプレイしているとあっという間に時間が過ぎる。

退廃した世界観も好きな人にはたまらないだろう。なぜ世界はこうなったか?それでも生き残ったクエスターとは?語られるといいね!

モンスターの数も豊富ではある。大きさや色を変えたものが多いが頑張っているほうだ。大きいほど強いという差別化点もある。

時系列ではOSAKAが後だが販売順としてはMETROQUESTERが先なのは注意。システムはOSAKAのほうが進化している(前作は武器図鑑などがない)

とはいえ両作品で登場する武器や敵に違いはあるのでどちらも楽しめるだろう。

また、このMETROQUESTERのシステムを使った新作が開発中だ、楽しみである。

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