見出し画像

【苦渋の決断😷】病院で助けを求めたらラジオ体操を処方された女の77日目

まさか昨日の今日で、こんなことになるとは思わなかった。


仕事はなんとかこなした。それだけで自分を盛大に褒めてやりたい。

体調の悪さを振り払うように、何とかパフォーマンスを維持し、最後まで走り抜けた。

しかし、疲れた体を引きずって家に帰り着いた私には、どうしても拭いきれない違和感があった。


その違和感が「熱」という形で現れるのは、思ったより早かった。

「いや、まさか」と思いながら、何度か躊躇して、ついに体温計を手に取る。

ひと息ついて額にあてがう。ピッと音が鳴るまでの数十秒が異様に長い。


37度5分。


私は固まった。

発熱――それは私にとって決して見過ごせないサインだった。


この数字を前に、私は一つの重大な決断を迫られることとなった。

そう、今日のラジオ体操と足のストレッチをどうするかだ。


37度5分といえば、いわゆる微熱だ。

だが、微熱と言えども油断はできない。

この発熱が何を意味するのか、体が警鐘を鳴らしているのだと感じる。

しかし同時に、私はここまで頑張ってきたのだ。

ラジオ体操を休むという選択肢を簡単には受け入れられない。


「どうする?」

体中がだるさで叫ぶ中、心が問いかける。

「どうしてもやるのか?それとも今日は休むのか?」


頭の中で天使と悪魔が議論を始める。

天使は「今日は無理をせず、休むべきだ」と囁く。

悪魔は「ここで休んだらこれまでの努力が台無しになる」と叫ぶ。


しかし、そんな葛藤も長くは続かなかった。

疲労感が私を圧倒し、体の訴えに耳を傾けざるを得なくなった。


「わかった、今日だけ休む…」


その言葉を呟くと同時に、悔しさが込み上げる。

ここまで積み上げてきたものが崩れ去るような気がした。

体調管理がうまくいかなかった自分への苛立ちもあった。

でも同時に、「今日だけ休んだって、また明日からやればいいじゃないか」という小さな声も聞こえた。


その夜、私は深い眠りについた。

熱にうなされながらも、次の日には回復することを祈りながら。

そして、また明日、歩き出す決意を胸に抱いて。


ラジオ体操は私の中で続いている――ただ、今日は特別休憩日だ。

悔しさをバネにして、また歩き出せる自分を信じよう。



いいなと思ったら応援しよう!