【お疲れ、自分🚶】病院で助けを求めたらラジオ体操を処方された女の80日目
今日は少し特別な日だった。
勤務が早上がりになり、ぽっかりと空いた時間ができたのだ。
収入が減るのは痛いが、最近の疲れを考えると、正直ありがたかった。
何をするでもなく、ただ家でぼんやりと過ごす。
何もしない時間。
それはただそこにあるだけで、私に優しさをくれるような気がする。
疲れ切った体と心には、この「何もしない時間」がどれほど貴重か。
波に揺られてたゆたうような、ふわふわと漂う感覚を楽しむ。
そういえば、いつからこんな風に過ごしていなかっただろう?
もちろん、ラジオ体操はする。
これは自分との約束だから。
ただ今日はそのラジオ体操すら、何か柔らかく包まれたような気持ちでできた。
こうして充電したエネルギーを使う機会は、すぐにやってくる。
明日は1日勉強会。
そしてその後には3連勤が控えている。
スケジュールは詰まっているが、今日はそんな未来のカツカツ感をひとまず置いておこう。
「今」という波に揺られて、ゆるゆると漂う。
こんなふうに体をゆだねる時間が人間には必要なのだろう。
ほんの少しの早上がりが、こんなにも私の心を軽くしてくれるとは思わなかった。
ボーッとする時間に感謝しながら、また明日からの忙しさに向けて、そっとエネルギーを蓄える。
波間にたゆたいながら、今日という日の静けさを心に刻む。
そして、ゆっくりと夜の帳が降りるのを待つのだ。