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【一転した気持ち】病院で助けを求めたらラジオ体操を処方された女の24日目

昨日まで、いや、今朝まで私は絶望的な状態にいた。体も頭も動かない。ただただ重く、何をする気力も湧かない。それでも、仕事は待っている。私は無理やり体を引きずりながら、出勤した。


仕事中も、体は鉛のように重く、気持ちも沈んでいた。なんとか仕事をこなしていたが、正直なところ、心の中では「もう限界かもしれない」と思っていた。そんな時、ふと耳にしたのが「希望早退募集」の呼びかけだった。


思わぬ呼びかけだったが、どこかで「もしかしたら」という期待もしていた。午前中の仕事が終わり、昼過ぎにその言葉を聞いた瞬間、迷うことなく立候補した。「私、帰りたいです!」と、心の中で叫びながら、手を挙げた。そして、すぐに上司からの了承を得て、私は楚々と会社を後にした。


その時の気持ちは、言葉にできないほどの解放感だった。仕事をしなければならないと思っていた時間に、何もしなくていいという自由が訪れたのだ。仕事から解放された瞬間、まるで体が軽くなったような感覚がした。今までの疲れが、一瞬で吹き飛んだかのように思えた。


「なんと自由な気持ちか!」


私が会社を出た瞬間、心の中でそう叫んだ。本当に一歩間違えば、体調がさらに悪化しかねない危険な状態だった私が、早退という形で自由な時間を手に入れただけで、これほどまでに気持ちが楽になるとは思わなかった。まるで、解放された囚人のように感じられた。


姉にこの話をすると、彼女は笑いながらこう言った。


「しんどい→休みたい→仕事を休みたい→働きたくない→早退→働く時間に働かなくていい→幸せ❤️」


彼女の言葉に、思わず笑ってしまった。確かに、その通りかもしれない。私はただ仕事を休みたかった。そして、休みを得たことで、今こんなにも幸せを感じているのだ。


しかし、こうして心と体が少しでも回復してくれたことには、やっぱり感謝したいと思う。もし早退がなかったら、私はきっと無理をして体をさらに壊してしまっていただろう。この早退の時間を得られたことで、私の体は一息つくことができたのだ。


午後は、何も急がずに、ゆったりとした時間を過ごすことにした。少し散歩をして、体をリラックスさせ、家に戻って本を読む。こんなにも穏やかで、自分を大切にできる時間があることに、改めて感謝したい。


これからも、時々こうした「ゆったりとした時間」を大切にしていこう。体調が悪い時でも、少しでも自分を労わる時間を持つことが、回復への道筋なのかもしれない。今日は、そのことを実感することができた日だった。




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