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【何気ない日】病院で助けを求めたらラジオ体操を処方された女の21日目

今日は、特に何でもない日だった。何も特別なことが起きたわけでもなく、何かに驚くような出来事もなかった。ただ、穏やかな一日が流れていた。


仕事は休みだったので、昼過ぎまでゆっくりと眠ることができた。最近の私にとって、朝から何も予定がない日は貴重だ。時間を気にせずに眠れるというのは、ちょっとした贅沢だと感じる。目が覚めた時には、すでに昼が近づいていたけれど、それでも体がしっかりと休めたような気がしていた。


午後には接骨院に行く予定があったので、家を出た。久しぶりにゆっくりした朝を過ごしたせいか、体の調子も悪くはなかった。接骨院には15分ほど早く着いてしまったので、その時間を使って付近を軽く散歩してみることにした。


接骨院の周りは静かで落ち着いた雰囲気だ。風も心地よく、外の空気を吸いながらのんびり歩いていると、なんとなく気分も軽くなってくる。特に急ぐ理由もないし、ただ歩いているだけなのに、心の中に小さな幸せが広がっていくのを感じた。何の目的もない散歩は、こんなに心を落ち着けてくれるものなんだな、と改めて感じた。


接骨院に戻り、いつも通りの治療を受けた。先生との軽い会話や、体の調整をしてもらうことで、心も体も少しリフレッシュされた気分だ。大きな変化があったわけではないけれど、今日の私は、少し元気だった。


この小さな元気が、私にとっては大きな意味を持っている。普段は体が重く感じたり、何をしてもすぐに疲れてしまったりすることが多いけれど、今日は違った。少しだけ、体が軽く感じられたのだ。何気ない一日だったけれど、その「少し元気だった」という感覚が、私にとっては本当に大切なことだった。


この日を振り返ると、「小さな幸せ」という言葉がぴったりだと思う。特別なことが起きたわけでもないし、大きな喜びがあったわけでもない。それでも、静かで穏やかな時間が流れ、心が少しだけ軽くなった。そんな小さな幸せが、私の心に優しく染み込んできた。


「何気なく幸せな日」というのは、きっとこういう日を指すのだろう。何も特別ではないけれど、心が穏やかで、体も少しだけ元気を感じられる。こんな日がもっと増えたらいいのにな、と思う。大きな出来事や劇的な変化を求めるのではなく、こうした何気ない幸せを日々の中で感じられるようになりたい。


今日は、何も特別なことはなかった。ただ、少し元気だった。それ以上でも、それ以下でもない。それでも、私にとっては大切な一日だった。これからも、こんな日が少しでも増えていけばいいなと、心の中で静かに願う。


何気ない一日。それが今の私にとっては、何よりも嬉しい日だった。



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