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御種印帳(短編小説)

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「ごしゅいんちょう」 短編小説集です。利用規約さえ守っていただければ自由に使っていただこうと思っていますが、その利用規約が作成中です。
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#短編小説

短編小説:クラスターゴースト

短編小説:クラスターゴースト

クラスターゴースト
村先ときの介 

 白南風が家の中を吹き抜ける。
 俺は自宅兼ゲストハウスである家の、開けられる窓とドアの全てを開け放って、夏の涼を確保していた。
 それだけで三十度近い暑さがどうにかなるはずもなく、俺の毛穴という毛穴から水分も塩分も吹き出し、シャツはべったりと肌にへばりついた。
 とはいえ光熱費の節約を考えれば、一人ならまだ耐えられる。
 今日は今のところ新規宿泊客のチェック

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短編小説:凶みくじ

短編小説:凶みくじ

元旦の初詣って案外並ぶんだな……。
普段は人混みを避けるために正月三が日での初詣はしてこなかったのだが、なぜか今年に限って来てしまっている。
列も早いからなんとかなるかなって思ったんだけど……かれこれ三十分ほど列に並んでいる。
鳥居は見えてきているしそんなに大きな神社じゃないから、一時間待ちってところかな……?
思った以上に寒い。
やっぱり帰ればよかったと思いつつ、もうなんとなく後にも引けない。

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短編小説:性格修正液

短編小説:性格修正液

【性格修正液】

 ドアベルの音が響く。そして小奇麗なワンピースを着た中年の女性が入ってきた。

「こちらで性格診断をしていただけると伺ったのですが」

 女性は部屋の中にいた白衣の男にチラシを見せた。

「ご来所いただきありがとうございます。私は性格診断所・所長の不破と申します。モニター募集で来てくださったんですね」

「本当に人の性格を調べて変えることができるのですか?」
「はい。髪の毛でも鼻

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