好きな人ができました〜恋愛相談を受けたくて〜
🐶「なぁなぁ猫さんや。相談があるんだけど。」
🐱「なんだね犬さんや。」
🐶「実はな、わし『恋愛相談所』ちゅーもんを始めての。」
🐱「『恋愛相談所』?」
🐶「そうじゃ。若いもんの甘酸っぱい恋の悩みを、わしがスパッと悩みを解決してやろうというわけじゃ。」
🐱「・・・はっ」
🐶「何が可笑しいんじゃ?」
🐱「笑うじゃろ。どうせ、noteのネタに困って、他の人からネタを提供してほしいんじゃろ?大体、その年までロクに恋愛経験のなかったおぬしが何を答えるんじゃ。へそで茶が湧くわ。」
🐶「ギク!いや、そんなことはないぞ!わしだってなぁ・・」
🐱「大体、おぬし、よく嫁さんにも言われとるじゃろうが。『あんたは人の気持ちがわからないのよ。』ってなぁ。だからクドクドクドクド・・」
🐶「う、うるさいうるさい。そんなことないもんね!プロフィール欄に『恋愛相談待ってます』って書いたら、さっそく来たもんね!恋愛相談。」
🐱「うそっ?」
🐶「ホントじゃいうとるやろが。じゃあ読み上げるから聞いておくれ。」
🐱「・・世の中には物好きもおるもんじゃのう。しゃーない。はよ言うてみい。」
🐶「おっし。じゃあいくぞい。東京都在住の『地球屋』さん(男性)からじゃ。」
🐶「聖蹟桜ヶ丘・・いい街よな。」
🐱「行ったことないじゃろうがおぬし。はよ続き読め」
🐶「文学少女は眼鏡で三つ編みおさげ、なんてのは古い古いオタクの悲しい幻想じゃと思うんじゃが。」
🐱「話した事ないんか。ハードル高いのう」
🐶「んん?どうゆうことじゃ?」
🐱「にぶちんじゃのう。読書カードってあるじゃろ?図書館の本の後ろにある。今までその本を借りた人の名前が書いてあるんじゃ。最近の図書館にあるか知らんがの。」
🐶「それで?なんでそれをすると、その子が地球屋のことを意識するようになるんじゃ?」
🐱「だから、その子は本が好きなんじゃろ?図書館に頻繁に通ってるくらい。想像してみい。自分が借りた数々の本の読書カードに、必ず同じ子の名前が書いてあったらどうじゃ?気になるじゃろ。『誰だろう、この人』って。」
🐶「え・・いや、普通に怖いよ。」
🐱「うぉい!言うなや!!」
🐶「いやだって、怖いでしょ。どう考えても。自分が借りた本に全部同じ名前があるんでしょ?間違ってるよこの子。」
🐱「やっぱ、お前さんに恋愛相談は無理じゃな。まぁよい。はよ続きよめ」
🐱「へーよかったの。どんな内容だったんじゃ?」
🐱「チャンス・・・なのか?」
🐶「まぁチャンスじゃろう。何喰わぬ顔をして、意中の子と話せるチャンスなのじゃから。
🐱「そうなのかのう・・」
🐶「好きな子をいじめたくなるのは、男の子のサガじゃのう。」
🐱「そうじゃの・・・いや、ていうかこれ。どっかで聞いたことあるような。」
🐶「え?なんのことじゃ?みずみずしい青春の一ページじゃろ。うらやましいのう。」
🐶「またかよ。しつこいなこいつ。」
🐱「古道具屋・・。」
🐶「いやいやいや、何言ってんの。なんでそれで友達になるんだよ、やばいよこいつ」
🐱「うーむ、ちょっと思い込みが激しそうじゃな。真っすぐともいえるが。」
🐶「・・・」
🐱「いや、なんか言えよ。相談なんじゃろ?」
🐶「いやだって、うまく行くわけないじゃん。」
ビシっ。
🐶「痛い!」
🐱「・・まぁ、確かに今のままなら、確実にストーカー扱いやな。学校中にキモイやつ認定されるわ。さて、どうするんじゃ?」
🐶「そうじゃな。いい案があるぞ。」
🐱「・・なんじゃ?」
🐶「きっと彼女は、もう一度、おじいちゃんの店に来ると思うんじゃよ。その時、もし、もしも彼女が落ち込んでいたら、特別に店の中に入れてあげたり、工房で自分がバイオリンを作ってる姿を見せたり、なんならバイオリンを弾いて一緒に歌を歌うんじゃ!すると今までのギャップでコロッと彼女も落ちる!!」
🐱「お前、知ってて言ってんだろ!」
🐶「恋愛相談待ってます。」
🐶🐱「「ありがとうございました。」」