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話を聞く人になる
人と話すのが苦手な人はいませんか?
上手く自分の考えを表現できなかったり、相手に上手く伝わらずに嫌な思いをした事はありませんか?
僕はそうだった。
本当は、誰かに一杯話したいし、聞いてほしい。
昨日見た映画や漫画、ゲームの話。
昔の自分の成功体験、
これから成し遂げたいと思ってる野望。
もしくは、今自分に降りかかる小さな悩み。
などなど。
僕は誰かにいっぱい話したいし、聞かせたかった。
だが、気づいてしまった。
誰も僕のそんな話など聞きたくない、と。
そりゃそうだろう?
誰が、大して興味もない人間の好きな映画やゲーム、人生の話を聞きたいというのか。
昔の自分はそんな事にも気づかずに、目の前の友人に色々な話をしてきた。
どうだ?オレの話面白いだろう?と言わんばかりに色々話していた。
そして、ある日気づいた。
僕の話を聞いている友人の目がしらーっとしていることに。
その時、僕は思った。
「あ、こいつオレの話聞いてないな。」
と。
今ならわかるけど、多分これは「入っていない」というやつだ。
これは、小学生の全校集会の時、校長先生の話が全然耳に入ってこないのと同じ現象だ。
ぞっとした。
あの校長先生のように、つまらない話を延々とする人間にはなるまいと思っていたのに、今、友人の目の前にいる僕は、まさにあの時の校長先生だった。
それから、僕は自分の話を誰かに話すことが怖くなった。
怖くなればなるほど、誰かと話す時、余計に緊張するようになってしまい、さらに話すのが下手になっていく。
そして、僕は思春期にありがち?な人とのコミュニケーションが苦手な人間になっていった。
転機は、高校生になり、アルバイトを始めたころ。
休憩時間にパートのおばちゃんと話している時だ。
パートのおばちゃんは僕の反応などおかまいなしに、ガンガン喋ってくるのだ。
はっきり言って、おばちゃんの話を僕はほとんど、聞いていない。
耳には入ってくるけど、脳に一切はいらず、左から右にただ流れていくだけ。一応相槌はうつけど、それでもおばちゃんはガンガン話す。
一通り話し終えると、おばちゃんは満足気に休憩室を出ていく。
そして、僕は気付いた。
話すのが苦手なら、人の話を聞けばいい。
どうやら、人間というのは、自分の話を聞いてほしい生き物なのらしい。
聞いていようが聞いていまいが、とにかく相手に話をさせる。そして、話を引き出す。すると、どんな相手も満足するのだ。
なんだ、コミュニケーションなんてこれでいいのか、とようやく思えるようになった。
これが、自分の処世術なんだとわかり生きるのが少し楽になった、という話でした。
人は聞き方が9割。
おはようございます。
読んでくださり、ありがとうございます。
今日もあなたにとって、良い一日でありますように。