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大学生×干し柿 飛騨美濃伝統野菜『南飛騨富士柿』で干し柿を再現してみる!
東海学院大学管理栄養学科の飛騨美濃伝統野菜プロジェクトチームの学生です。今日は先日、岐阜県下呂市にて収穫させていただいた飛騨美濃伝統野菜『南飛騨富士柿』で干し柿を再現してみることにしました!
生産者がいなくなってしまった柿で幻の干し柿を再現してみよう
『南飛騨富士柿』は、1個300gを超える大型の不完全渋柿です。形が富士山に似ていることから富士柿と名づけられたそうです。この地区では、元旦に手づくりの干し柿を食べながらお茶を飲んで、無病祈願と厄除けの風習があったそうです。しかし、6年前に飛騨美濃伝統野菜『南飛騨富士柿』の生産者さんがお亡くなりになり・・・柿の木が残されています。生産者の方の娘さんにご許可いただき、今回150個ほどの貴重な『南飛騨富士柿』を収穫させていただきました。一つ一つ大切にしながら皮をむきました。
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しかし・・・『干し柿』を作ったことがある人がいない・・・
岐阜県は富有柿をはじめとする柿の生産地ですが・・・私たちメンバーのだれも干し柿を作ったことがありません。生産者の娘さんに教えていただいたことを思い出しながら、再現してみることに・・・貴重な柿を無駄にできないし。。。ちょっと不安です。
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干し柿を干す場所がない!!
さて、皮をむいて、熱湯消毒して、干しに行こうかと思ったときに気が付きました。あ・・・干す場所どうしよう。風通しが良くて雨が当たらない場所を大学内で探すことになりました。
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タンニンとアセトアルデヒドの化学反応をねらって渋抜き?なのかなぁ?
幻の『南飛騨富士柿』の干し柿を守り伝えたい
生産者の方が誰もいなくなってしまった幻の飛騨美濃伝統野菜『南飛騨富士柿』の干し柿を再現しながら、日本の伝統野菜や伝統文化の継承の難しさを感じました。柿の畑に取り残された生産者の方が座っていた椅子だけが、だれもいなくなった畑で今も柿の木を見守っています。
干し柿が完成したら、これを継承していく方法を自分たちなりに模索していきたいと思います。